防災拠点事業 香川県三木町が海洋センター・クラブと連携して重機研修を実施
「防災拠点の設置および災害時相互支援体制構築」事業(以下、「防災拠点事業」)の一環として、防災拠点設置自治体の香川県三木町は、香川県B&G財団連絡協議会と連携し、県内の海洋センター・クラブの指導者に協力を呼びかけ、「小型車両系建設機械運転特別教育」研修を実施した。
油圧ショベルの操作方法を学ぶ研修参加者
| 実施日 | 1日目:2025年11月17日(月) 9:00~17:00 2日目:2025年11月18日(火) 9:00~17:00 |
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| 場所 | 1日目:香川地域職業訓練センター 2日目:株式会社タクテックフォークリフト講習会場 |
| 参加者 | <香川県内の海洋センター・クラブの指導者> ・高松市国分寺B&G海洋センター(2人) ・小豆島町内海B&G海洋センター(3人) ・三豊市財田B&G海洋センター(1人) ・さぬき市高瀬B&G海洋センター(2人) ・B&G池田海洋クラブ(1人) ・B&G小豆島カッターボートクラブ(1人) ・三木町B&G海洋センター(2人) |
| 参加人数 | 12人 |
| 実施内容 | 小型車両系建設機械の整地・運搬・積込み・掘削に関する基礎講習、油圧ショベルを使用した基本走行や掘削操作などの実技 |
災害初動強化に向けた三木町の取り組み
香川県内唯一のB&G防災拠点設置自治体である三木町では、大規模災害発生時、町職員が災害対策本部の運営に集中するため、現場での初動対応に十分な人員を確保しにくいという課題があった。そこで、町外からの支援体制を強化するために、防災拠点事業の研修支援金を活用し、県内の海洋センター・クラブの指導者に協力を呼びかけ、「小型車両系建設機械運転特別教育」を実施した。
研修では、小型車両系建設機械の構造や安全な操作方法、災害事例を座学で学ぶとともに、油圧ショベルを使用した実技訓練を実施。参加者は走行、旋回、掘削などの基本操作を身につけ、全員が修了証を取得した。
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講師の指導を受け、基本操作の実技に取り組む様子
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研修参加者が協力して作業手順を確認
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修了証を手に記念撮影
参加者の声
・初めは講師の説明がなかなか理解できずにいたが、練習を重ねるうちに操作がスムーズに行えるようになった。
・基本的な操縦技術を身につけることができ、自信がついた。
・有事の際にすぐ対応できるよう、ダンプへの積み下ろしや操作方法の訓練が必要だと感じた。
・資格取得後も継続的な研修を行い、技術の維持・向上を図ることが重要だと思う。
今回の研修を通じて、県内の海洋センター・クラブが連携し、災害時に重機を操作できる人材の育成・確保する体制づくりが進展した。今後も地域全体の防災力向上に向けた取り組みを、全国各地で推進していく。
「防災拠点の設置および災害時相互支援体制構築」事業は、災害発生時の緊急対応・避難所運営に必要な防災倉庫の整備、油圧ショベルやスライドダンプ、救助艇などの機材配備に加え、重機オペレーターなどの人材育成にかかる費用について支援を行うとともに、周辺自治体との災害時相互応援協定の締結など支援体制づくりを推進。本事業は2021年度から事業を開始し、これまでに39道府県84市町村への設置を決定している。
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