2024.11.19 UP 防災拠点事業 災害時の重機活用を学ぶ「広域研修C(関東ブロック)」を開催

日本財団助成事業

「防災拠点の設置および災害時相互支援体制構築」事業(以下、「防災拠点事業」)の一環として、10月23日・24日の2日間、油圧ショベル操作等の技術向上を図る「広域研修C(関東ブロック)」を明和町水質浄化センターで実施した。

「広域研修C」は、災害現場で役立つ実践的な知識や技術を学ぶだけでなく、研修内容をコーディネートできる人材育成を目的としており、今年度から初めて全国を北海道、東北、関東、関西、九州の5ブロックに分け研修を実施。周辺自治体との連携体制の強化および地域特性等を活かした実践的な研修を提供し、地域防災力の向上を図る。

今回の研修には、第一期・第二期拠点の17自治体から「小型車両系建設機械の業務に係る特別教育」を修了した24名が参加。第一線で復興支援活動に取り組むOPEN JAPANの島影正孝氏、萬代好伸氏と、災害支援TEAM27の福田良一氏を講師として、油圧ショベル操作の応用となる解体フォークの操作やクイックヒッチ操作など様々な技術を実践的に学んだ。

スケジュール

時間 項目 内容
9:00~ 挨拶・研修概要 講師紹介、事業説明・目的共有
9:10~ バケット操作 実技(掘削操作)
10:00~ クイックヒッチ 統一配備した重機の操作実践
12:00~ 休憩 昼食休憩
13:00~ フォーク操作 実技(解体用フォーク操作、ダンプ積み込み等)
16:00~ 終了 片付け、原状復帰
  • 操作説明

    操作説明

  • バケット交換

    バケット交換

  • ダンプ積込み

    ダンプ積込み

  • 実技操作

    実技操作

  • 実技操作

    実技操作

  • 集合写真

    集合写真

講師:島影さんのコメント
現在は能登半島で起きた豪雨災害の支援活動を行っており、本日もそこから来た。実際の災害現場では重機を使用し家屋の撤収作業はもちろんのこと、がれきの下に人が埋まっていることもあるので救助する場面もある。また、実際に活動している最中に重機のトラブルが起きて作業が止まってしまうこともある。今日の内容は、災害時を想定した内容を盛り込んでおり、自分たちが実際に体験したトラブルの対処法も盛り込んでいる。吸収して是非今後に活かしてほしい。

参加者の声(感想)
・基本操作から応用まで教えてもらえて、より深く理解できた。
・他自治体とも交流を持てて良かった。
・災害現場での実例など参考になる情報が多く、全体を通して有意義だった。
・学んだことを地元で活かしたい。毎年ではなくとも定期的に開催してほしい。
・開催回数が多い方が参加しやすいので、複数回の実施を希望する。

防災拠点事業は、災害発生時の緊急対応・避難所運営に必要な防災倉庫の整備、油圧ショベルやダンプ、救助艇などの機材配備、災害現場で役立つ実践的な研修などにかかる費用について助成を行うとともに、周辺自治体との災害時相互応援協定の締結など支援体制づくりを推進。本事業は2021年度から開始し、第一拠点、第二期拠点あわせて全国35道府県54市町村に設置済み。2024年度は第三期拠点として新たに12道府県15市町村への設置を決定した。

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