2024.11.28 UP 防災拠点事業 災害時の重機活用を学ぶ「広域研修C(九州ブロック)」を開催

日本財団助成事業

「防災拠点の設置および災害時相互支援体制構築」事業(以下、「防災拠点事業」)の一環として、油圧ショベル操作等の技術向上を図る「広域研修C(九州ブロック)」を10月23日・24日の2日間、湯前町で実施した。
 「広域研修C」は、災害現場で役立つ実践的な知識や技術を学ぶだけでなく、研修内容をコーディネートできる人材育成を目的としており、今年度から初めて全国を北海道、東北、関東、関西、九州の5ブロックに分け研修を実施。周辺自治体との連携体制の強化および地域特性等を活かした実践的な研修を提供し、地域防災力の向上を図る。

今回の九州ブロックでは、第一期・第二期拠点として支援決定した、九州・沖縄6県17自治体の40名を対象に研修を実施。参加者は「小型車両系建設機械の業務に係る特別教育」修了者で、油圧ショベルを使って斜面を移動したり、土砂災害を想定して岩や土砂、丸太を撤去するなど多様な重機操作方法を、被災地での支援経験がある九州テクニカルネットワークの4名、浅沼 馨 氏、今田 拓郎 氏、高林 繁浩 氏、渡邊 英典 氏から実践に活用する技術を学んだ。

講師は、災害現場での救助について、「被災現場で活動して重機操作の重要性を痛感した。皆さんもぜひ、本研修の内容をもとに防災力向上に努めてほしい」と語った。

参加者の声(感想)
・災害時の作業など、重機の使用頻度は高いが具体的な研修機会は少ないので参考になった。
・採掘は見た目よりも技術が必要なことが分かり、一連の動きなどとても勉強になった。
・研修が2日間になり少人数で参加できたので、内容の濃い研修になったと感じる。
・実際に災害復旧の活動をされている講師の方だったので、リアルな現場対応を学ぶことができた。
・講師の方々の説明が分かりやすく、実技を通して理解が深まった。今後災害が起きる想定で、より実践的な訓練を自治体でも行いたいと思った。

防災拠点事業は、災害発生時の緊急対応・避難所運営に必要な防災倉庫の整備、油圧ショベルやダンプ、救助艇などの機材配備、災害現場で役立つ実践的な研修などにかかる費用について助成を行うとともに、周辺自治体との災害時相互応援協定の締結など支援体制づくりを推進。本事業は2021年度から開始し、第一拠点、第二期拠点あわせて全国35道府県54市町村に設置済み。2024年度は第三期拠点として新たに12道府県15市町村への設置を決定した。

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