事業 × 職員インタビュー

No04. 防災拠点 × 藤田 有里

プロフィール
2016年入職 /出身:栃木県/所属部署:企画課 課長代理/新卒入職

※インタビュー内容、所属部署、役職等は2021年12月時点のものです。

  • ―入職したきっかけ

    在学中の就職活動の中で、求人票を見てピンときたことを覚えています。やりたくない仕事がない!全部やりたい!と思うと同時にワクワクしました。スポーツに留まらず、「地域コミュニティ」や「防災」など、幅広い分野で現場と裏方(事務)の両方の経験を積める所にも魅力を感じ、入職しました。

    入職後当初は、右も左も分からず、『仕事とはどういうものか』を日々の業務の中で学んでいきました。一年中様々なイベントをやっている印象を受けました。

  • 入職当初からメインで担当したモデル事業:交流人口の増加を目的とする艇庫の改修(鹿児島県天城町)

    入職当初からメインで担当したモデル事業:交流人口の増加を目的とする艇庫の改修(鹿児島県天城町)

災害時の迅速な支援活動の拠点を整備

  • ―防災拠点について

    まずはじめに、なぜ、「青少年の健全育成」を基本理念におく我々が、「防災」などの分野に事業を拡大しているかというと、今後は「地方、そして、自治体の活性化」が要になってくるからです。

    海洋センターの活性化のためには、海洋センター『所在自治体』の活性化を図ることが重要です。自治体がかかえる諸問題の解決に向けた事業を提供し、その自治体が元気になることによって、海洋センターだけでなく、地域住民の安心・安全な暮らしに貢献できると考えています。

    本事業は、ハード及びソフトが融合した、災害時も平時も活動する新たな防災拠点の整備として、2021年度から新たに始まった事業です。熊本地震等での自治体を超えたB&G指導者のボランティア派遣、豪雨災害時の孤立者救助等において、海洋センターに配備していたゴムボートやヨット艇が活用された事例などの実績から事業がスタートしました。

    日本は、自然的条件から各種の災害が発生しやすい特性があり、毎年のように自然災害が発生しています。

  • 2016年熊本地震でのB&G指導員 ボランティア派遣の様子

    2016年熊本地震でのB&G指導員 ボランティア派遣の様子

  • 自治体を超えて、防災拠点に整備した機材、そして、人材の効果的な活用が可能なネットワークを構築することにより、迅速で効果的な災害復興に資することを目的としています。

    研修などの人材育成も行い、2022年8月時点で、54自治体(54カ所)に設置しています。

  • 各種研修の様子

    各種研修の様子

自治体や地域住民にとってより良いものをつくる

  • ―担当業務とやりがい

    拠点の整備、重機の発注、研修の実施等、様々な要素が絡んでおり、同時並行で動いています。

    規模が非常に大きく、首長の理解なしにはできない事業であるため、直接説明に役員と出向き、趣旨をご理解いただいた上で、担当者間レベルでもきめ細かな説明と対応を行い、ハイスピードで進めているところです。

  • 支援拠点の一つ、滝川市での決定書授与式の様子

    支援拠点の一つ、滝川市での決定書授与式の様子

  • 担当は20代若手3人チームで、私はリーダーを務めています。自分ができるだけでは意味がないと考えているので、後輩が自分で考えて自己決定できるように誘導し、成果を出す面白さを感じられるようにするため、仕事の割り振りを意識しています。自分の成果や事業としての成果はもちろんのこと、後輩たちも成果を出せるよう働きかけています。

    実施にあたり、様々な条件や制限をクリアしながら、実績をつくるためにどう企画するのかということが苦心する点です。

    設置にかかる現地調査、自治体執行部への説明、マスコミ向け事業PRのための「事業決定書授与式」、研修の運営など、出張も非常に多いです。

    この仕事はやりがいしかないです。自治体や地域住民の皆さんにとってより良いものをつくることを考えるのは大変ですが、楽しい部分でもあります。

  • B&G財団では過去に防災教育も実施しています。防災カードゲームの様子。地域の子供たちの笑顔にも貢献したい!

    B&G財団では過去に防災教育も実施しています。防災カードゲームの様子。地域の子供たちの笑顔にも貢献したい!

  • 1日の業務の流れ(例)

    時間 内容
    7:30 出社
    頭が冴えていて、他の職員が出社する前が一番仕事がはかどります。なので、なるべく朝は早く出社するようにしています。
    8:00 メールチェック、一日の業務スケジュールおよび段取りの確認、伝票や回覧のチェック
    自分の場合、土日もしくは月曜の朝までに、一週間のTODOを書き出して、事前にシミュレーションをしておきます。
    適宜その上で「取りこぼしがないか」「部下への仕事の指示が効率的に伝えてあるか」を朝のうちに確認。
    その他、決裁案件及び重要な企画書については、朝一で取り掛かります。
    9:00 出張準備①及びチーム進捗確認
    資料作成及び印刷、アポイントの確認を行います。
    レンタカーや宿泊先、メールやアプリなどで予約し、いつでもどこでも確認出来るようにしています。
    そのほか、チームの職員と会話しながら仕事の進捗を確認しつつ、それぞれの情報を自然な流れの中で共有するようにしています。
    10:00 役員打合せ
    出張する際には、必ず役員と事前打合せを行います。
    「行程の説明」「式典概要」「式典に付随する事業の内容」「各自治体の情報」をメインに、手短かつ簡潔に説明。
    (忘れ物があってはいけないので、自作のチェックリストを活用)
    役員の随行は、「自治体の重要な役職の方々とやりとりさせて頂く機会に立ち会う」ということ、言わば、失礼があってはいけない相手方がいるということです。なので、そのやり取りの現場において、ミスなく、そして、「その場の一瞬」に対して、臨機応変に対応出来ることが肝だと考えています。
    そのため、万全の準備とともに、想定される全ての内容を考え、資料も作成し持参します。
    10:15 出張準備②
    役員との打合せにて確認した内容を資料におとしつつ、各アポイントの再調整を行い、準備を整えます。また、忘れ物がないか、再度確認します。
    11:00 資料確認及び予算確認等、電話対応
    企画書などの資料作成、チームのメンバーから提出された資料を確認。
    予算管理などの「経費・予算」が絡む内容については、なるべく午前中にやるようにしています。
    12:00 昼休み
    13:00 資料ファイリング及び整理
    昼食後は眠くなるので、資料のファイリングや机の上を整理する時間に充てます。
    整理しながらも、再度業務の段取りを確認しつつ、仕事に漏れがないか、確認する時間にもなっているので、意外に大切な時間です。
    14:00 打合せ資料作成
    15:00~の打合せの資料を作成し、印刷。
    15:00 チーム打合せ
    基本的に、打合せは短時間・少人数で済ませます。
    ただし、チーム全体の進捗に係る業務などは、なるべく一度に、そして一括にて全員が出社するタイミングを見計らい実施しています。
    16:00 業者面会打合せ
    事業の性質上、複数の業者とやり取りしているので、直接財団で面会し、やりとりする機会も多いです。
    メールとして残しておくことも重要ですが、色々な立場の人と人が一緒に関わって、初めて事業は形になっていくものと思います。
    オンラインの良さも活かしつつも、「対面」でのやりとりも大切にしています。
    16:30 打合せ及び面会内容フィードバック、資料整理
    打合せで決まったことや、業者とのやりとりなどを、メール等で再度チームに共有します。
    その他、資料整理を行いファイリング等を行います。
    17:30 出張準備③
    全ての業務が終わったら、出張の最終確認をします。
    アポイントや行程に漏れがないか、資料などに忘れ物がないか、事前送付物などに抜けがないか、を最終で確認します。
    また、自分が出張中の間に発生する業務の重要事項については、引継ぎ及び確認・指示を出しておきます。
    18:00 退社
  • ―事業の展望について

    まずは拠点を100か所確実に作ることが目標です。油圧ショベルやダンプ、ゴムボートが共通の支援機材ですが、ドローンなどを活用した先駆的な研修等をどんどん自治体でやってほしいと考えています。また、国の補助金などではトライできないことでも、これから想定される課題を見越した研修を実施してもらうなど、柔軟に伴走支援していきたいです。

    また、この事業は「共助」のイメージを持たれやすいと思いますが、突き詰めると「自助」の強化です。災害時の初動の際には、まずそこにいる人たちで何とかしなければなりません。「できる限り、自分たちの地域は自分たちで守る」ための活動を支援していきたいと考えています。

―応募者へのメッセージ

B&G財団では幅広いジャンルの仕事を様々な形で進めていくことができ、手法はアイデア次第で無限大です。若手でもチャンスを与えてくれる風土であり、自分次第でもっと自由に任せてもらえます。

私も入職一年目で、モデル事業の担当というチャンスを頂いたことがありました。その経験が大変大きな財産となり、そして、今の自分があると思っています。正直、チャンスを生かすも殺すもその人次第。ただ、もしあなたが何かを成し得たい強い想いと情熱を持っているのであれば、必ずデカいチャンスをくれる組織だと、私は改めて思います。

我々は、まだまだ新しいことにトライしていかなければなりません。好奇心旺盛で、能動的に動くことが好きな方をお待ちしています!

BGをひとことで表すなら?
  •  戦国時代 
    B&G財団は、変革の過渡期に位置しています。
    今は、一般企業でもCSRなどの社会貢献を行う時代。
    要は利益を出した上で、社会貢献を行うというのが当たり前の世の中です。
    本当に解決すべき課題を見定め、自治体と共闘して真の地域活性化を促し、社会貢献が使命の我々だからこそ、120%の成果を出して生き残ることが必要不可欠です!

  • 藤田

 

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