事業 × 職員インタビュー

No02. 教育長会議・全国サミット × 玉手 陽子

プロフィール
2009年入職 / 出身:宮城県 / 所属部署:海洋センター・クラブ課 課長 / 前職:学生専門賃貸(不動産)

※インタビュー内容、所属部署、役職等は2021年12月時点のものです。

―入職したきっかけ

不動産に興味があったことと、地方から不安を抱えて都会に出てくる学生さんを応援したいという気持ちから学生マンションを取り扱う会社の賃貸部門で働いていましたが、未来のある子どもたちへの直接的な支援がしたい・何かできることはないか?という思いから、B&G財団に入職しました。当時のHPを見て、子どもたちの笑顔がキラキラ輝いていて、子どもたちの笑顔がこんなに溢れる、素敵な事業を展開しているんだろうなという印象を持ちました。

カヌー体験

自治体執行部と情報共有を図り事業を推進

―全国サミット・教育長会議について

全国サミット

地域海洋センター所在自治体と広く情報を共有し、連携を強化することで、自治体の活性化に積極的に取り組んでいくことを目的に実施している会議です。「ハードからソフトへ」をスローガンとして、財団の事業軸を大きく転換したことを契機に、2003年度からスタートしました。

当初は3年に一度の開催としていましたが、首長の要望を受けて2011年度より毎年開催に変更。
 2020年度、2021年度は新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいましたが、2022年度は3年ぶりに開催することができました。首長254人を含む、約750人が参加しました。

全国サミット

全国サミット

教育長会議

海洋センター所在自治体の教育長が一堂に会し、教育現場が抱えるさまざまな教育課題について話し合う会議です。全国にある海洋センターの多くが首長部局ではなく教育長部局が所管しています。このため、教育委員会を司る教育長に財団に対する理解を深めてもらうことで円滑な事業推進に繋がり、また青少年の健全育成のためには、教育長との意見交換が重要であると考え、2002年度から毎年開催しています(2006、2009年度は休止)。2022年11月に開催した会議には、42道府県171人の教育長が出席しました。

教育長会議

教育長会議

首長や教育長の交流によって新たな事業が生まれる

―担当業務とやりがい

両会議とも、まずは「テーマ」設定から始まります。時宜にあったものとするために、その年に取り沙汰された問題や課題や先進的な取り組み、出張時に知り得た情報などからヒントを得つつ、首長・教育長に参加していただくにあたり、一つでもお土産として持ち帰れるような内容となるよう、テーマ設定には力を入れており、苦労する点でもあります。

テーマが決まればそれにあった取り組みを行っている自治体の「事例発表」を設定し、その他実施に向けた細かい内容を詰めていくという形で当日を迎えます。

全国サミットも全国教育長会議もそれぞれチーム制を敷き、役職者も若手も関係なく、様々な意見を出し合ってテーマや事例発表などを決めています。若手がチームリーダーになっている場合もあり、本来の目的に合致した内容なのか、そもそもというところを考えるように軌道修正したり、さらによりよい会議にするためのヒントなどを提示したりなど、出来るだけチームリーダーとなっている若手職員が主体的に取り組めるように、課長だからと言って自分が出しゃばり過ぎないことを心掛けています。

歴代テーマ一覧(※過去6回分)
【全国サミット】
開催年 テーマ 事例発表
2015年度 地域コミュニティの活性化を目指して
―B&G財団の新たな取り組み―
・地域コミュニティの再生に関するモデル自治体の取り組み事例
・避難所開設訓練の実施による住民の防災意識の向上と地域コミュニティの活性化
・子育て世代にやさしいセンターづくり
2016年度 変化する海洋センター!!
~地域のオリジナリティを生かして~
・変化する海洋センターの取り組み
※熊本地震復興状況
2017年度 Shape the future 
-新しいB&Gのカタチ-
パネルディスカッション
「未来を形創る新しい取組み」
2018年度 誰もが輝ける未来を!
~オリンピック・パラリンピックへ向けた自治体事例から学ぶ~
「オリンピック・パラリンピックへ向けた自治体事例」
2019年度 地域力の向上に向けて
~環境・防災・コミュニティ~
パネルディスカッション「地域力を活かしたまちづくり」
2020年度
2021年度
中止
2022年度 地域共創~B&G 50th~ パネルディスカッション「地域活性化に向けた取り組み事例」
【教育長会議】
開催年 テーマ
2017年度 海洋教育のススメ
~海でも山でも教室でも!~
2018年度 防災への備えと被災後のケア
2019年度 これからの時代の生きる力を育む
~より効果的な学びを提供するために~
2020年度 ポスト・コロナ期の教育を考える  
~オンライン時代に良質な実体験を~
2021年度 誰一人取り残さない社会の実現に向けて
~地域におけるSDGsへの取り組み~
2022年度 これからの学校教育
~学校と地域の視点から見る課題解決~

毎年実施報告書も作成しています

毎年実施報告書も作成しています

どちらも規模が大きい会議ですが、準備から当日の運営に関しては、受付・クローク、設営、案内誘導等も含め全て職員が担当しています。職員数が約40人と小さい組織であるため、部署の垣根を越えた連携がスムーズにできる所も強みです。また、普段は関わりの少ない他部署の職員とも一体となって取り組むことで、コミュニケーションを図れる機会にもなっています。

この会議を契機として、北海道の自治体と鹿児島県の自治体の相互交流が生まれ、夏には北海道の子どもたちが鹿児島に行って鹿児島の海を満喫し、冬には鹿児島の子どもたちが北海道の雪を体験する事業が生まれたと聞きました。

また、東日本大震災を契機に全国の海洋センターで防災協定が結べたら、被災していない自治体が被災地を支援するという海洋センターのネットワークを活用した取り組みができるのではないかということを考え、全国サミットの共同宣言に盛り込んだ年がありました。その3カ月後に熊本地震で熊本県内のB&G海洋センターが被災した際には、防災協定をもとに、全国の海洋センター所在自治体から多くの支援物資が届き、多くの海洋センター指導員も駆けつけました。

B&G全国サミットは、財団と自治体とのネットワークのほか、自治体相互のネットワークの強化を図るものなので、海洋センターのネットワークを活用して新たな取り組みが生まれたことや、大規模災害の際に迅速な支援ができたことは、担当として大変嬉しく感じました。

事業の流れ(B&G全国サミット)

サミット前日
時間 内容
9:00 器材備品を大型車に積み込み
10:00 実施会場へ器材の搬送・搬入
10:15 担当部署以外の職員集合
会場設営
(掲示物準備、配布資料の袋詰め、受付・クローク、司会等)
12:00 昼休み
13:00 会場設営確認
13:30 リハーサル
舞台配置、全体進行
17:00 終了
サミット当日
時間 内容
9:00 職員集合・会場準備
13:00 受付開始
14:00 開会
・会長挨拶
・特別基調講演
・事例発表、パネルディスカッション等
17:00 会議終了
17:20 レセプション開始
19:00 撤収作業
20:30 解散

―事業の展望について

両会議とも、財団と自治体、海洋センター同士の更なる連携強化のためにも、引き続き実施していきます。

―応募者へのメッセージ

私は財団に入職してから結婚、出産を経験し、産休・育休を経て現在の職にあります。昨年からコロナ禍により、財団ではリモートワークや時差出勤も取り入れるようになりました。

通勤時間が無くなる分、夕食の支度をしてから子どもの迎えに行けたり、昼休憩の間に洗濯物を取り込んだり、仕事と家事・育児を両立できる環境が整ってきています。
応募を考えている皆さんは、これから結婚・出産など、人生の様々なステージが待ち構えていると思いますが、ライフスタイルの変化に応じて働き方を変えていけますし、親身になって相談に乗ってくれる上司がいます。ぜひ安心して応募してくださいね。皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!

BGをひとことで表すなら?

自治体との
強固なネットワーク

47都道府県すべての人とつながりを持てる組織です。

玉手

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B&G財団 総務課   TEL:03-6402-5310   E-mail:somu@bgf.or.jp
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