2025.01.15 UP B&G フレンドシップ PROJECT 2024 穴水町の障がい児を対象に「軽スポーツ教室」を実施!
能登半島地震復興支援事業「B&GフレンドシップPROJECT2024」の一環として、12月13日、石川県穴水町の放課後等デイサービスに通う障がい児を対象に、穴水町B&G海洋センターで「軽スポーツ教室」を実施。児童・生徒・介助スタッフ13人が参加した。
穴水町在住の放課後等デイサービスに通う子ども達は、輪島市の特別支援学校または町立小学校の特別支援学級に登校している。しかし能登半島地震により、いずれの学校も甚大な被害を受け、仮設校舎での学習を余儀なくされるなど、環境の変化に敏感な障がいや特性を抱える子ども達の心身へのストレスが懸念されてきた。
また、障がい児のもうひとつの居場所である町内唯一の放課後等デイサービスでは、スタッフが被災したことで、以前よりも少ない人数での運営を強いられ、安全管理のため人員を必要とする体験活動が実施できなくなっていた。
そこで今回、障がい児が周りを気にせずに、思う存分身体を動かせる機会を提供するため、「B&Gスポレクチャレンジフェスタ」の開催にあわせて、前日の夕刻に障がい児対象「軽スポーツ教室」を実施。
学校が終わり施設で宿題を済ませた子ども達は穴水町B&G海洋センターに集合。約1時間の限られた時間であったが様々なプログラムに挑戦し、たくさんの笑顔があふれた。
いっぱい笑って動いて心も身体も温まろう
この教室は、B&G指導員 富山県南砺市福野海洋センター 大村 氏が指導案の作成から当日のメイン指導までを担当。子ども達の緊張をほぐすアイスブレイキングの後、特別ルールのしっぽ取りやドッチビー、紙コップピラミッド競争などを行った。指導スタッフとして新潟県・長野県・愛知県から駆け付けたB&G指導員と一緒に夢中になって遊び、汗を流した。
普段は初対面の大人には緊張を隠さない子ども達もたくさん笑顔を見せてくれた
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ドッチビーでも大興奮
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大人も子どもも本気になって走り回ったしっぽ取り
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見本と同じ紙コップタワーをつくろう!
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集団行動が苦手な子ども達は大型エア遊具を貸切で堪能
震災から1年が経ったが、被災地能登は息の長い支援を必要としている。今後も当財団では、当事者の現状と本音に寄り添い、全国の海洋センターと協力しながら、必要な支援活動を継続していく。
<参加児童の感想>
・いっぱい遊べてたのしい。すべり台がすごくすべって速くて楽しかった。10回すべった!怖くなかった。
またこういうイベントがあれば参加したい。
<放課後等デイサービス介助スタッフの声> ※一部抜粋
・どの指導員の方たちも、明るく優しくお話してくれ、子どもたちも安心して遊ぶことができました。
私たちの施設では、年齢が低い子もいるため、小学生たちとなかなか体を思いっきり動かせるゲームはしていませんでした。
教室では、小学生チームとゲームに参加できない子と分かれて参加しました。子ども達中心となって話し合いをする姿は初めて見られたので、とても新鮮で私自身刺激になりました。子ども達への声掛けもやる気にさせるような声掛けばかりで勉強になりました。皆さんが肯定的に話をしてくれたり、子どもたちの話をたくさん聞いてくれたのだなと子ども達をみて感じました。相当嬉しかったのだと思います。普段見られない子ども達の表情が見られ、参加してよかったなと改めて思いました。また参加させて頂きたいです!
<メイン指導を担当した大村指導員>
7月に開催した「B&Gプレイパーク in 穴水」でも応援スタッフとして携わり、被災地域を目の当たりにして、何かできる事があれば協力したいと思いました。
コロナ禍の時、自分自身、『コロナのおかげ』でいつもの日常のありがたさを感じたり、物事を前向きに捉えられるようになったことが大きいと思っています。
そこで、正しい表現かわかりませんが、被災された方にも『被災したおかげで』何かプラスになることを1つでも多く経験していただきたい、そのためにできることがあれば協力していきたいと強く思いました。
今回、障がい児対象支援活動を担当させていただき、初対面の子供たちを前に実施することに不安はありましたが、これまでの経験と今回一緒に指導にあたったB&G指導員の協力やフォローのおかげで、何とか子ども達の力になれたなら嬉しいです。
私もまだまだ経験不足の面も今回認識できたので、これからも障がい児に対する知識などを学び続けていきたいと思っております。
南砺市福野B&G海洋センター 大村 貴則 指導員
本事業は文部科学省補助金およびYAHOO!ネット募金(被災地の障がい児等支援)を通じて当財団に寄せられた寄付金を元に実施致しました。