特集「名人」

 ある分野で圧倒的な技能・腕前を持つ人を「名人」と言います。皆さんの学校にも「工作名人」、「鉄棒名人」と呼ばれるお友達がいることでしょう。
 今回の特集は、「名人」をテーマに
1.弓の名人 女武将板額御前(新潟県胎内市)
2.義太夫節三味線の名人 人間国宝鶴沢友路(兵庫県南あわじ市)
3.牛の目利き名人 前田周助(兵庫県香美町)
4.阿波木偶作りの名人 天狗久(徳島県徳島市)
 の4作品をご紹介します。


  1. 板額御前(はんがくごぜん)

    弓の名手の女武将 板額御前 はんがくごぜん

    新潟県胎内市
    マンガ家:マンガ 中川佳南・田宮佑子・高橋渚、板額会
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    4.71
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    板額御前(はんがくごぜん)は、平安時代末期の12世紀後半越後国奥山荘(現新潟県胎内市)を治める城一族に生まれた女武将です。鎌倉時代前期正治3年(1201年)京都で城長茂が鎌倉幕府打倒に挙兵(建仁の乱)すると、城氏の本国越後国蒲原の鳥坂城(新潟県胎内市)も呼応しました。板額御前は、幕府討伐軍を弓で迎え撃ち、「吾妻鏡」に「弓の腕は百発百中、面貌宜しき」と記され、後に歌舞伎や浮世絵の題材となりました。

  2. 鶴澤友路(つるさわ ともじ)

    人間国宝「義太夫節三味線」 鶴澤友路 つるさわ ともじ

    兵庫県南あわじ市
    マンガ家:原案 濱岡きみ子、監修 久堀裕朗、マンガ 青木達哉
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    4.68
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    鶴沢友路さん(つるさわ ともじ)は、大正2年(1913年)兵庫県福良町(現南あわじ市)に生まれ、4歳から三味線を習い、厳しい修行の末、「女流義太夫」の第一人者として国内だけでなく海外でも活動し、平成10年(1998年)重要無形文化財「義太夫節三味線」保持者(人間国宝)となりました。また後継者育成に励み、103歳で亡くなるまで淡路島内の小中高生をはじめ千人以上の弟子たちに惜しみなく芸を伝えました。

  3. 前田周助(まえだ しゅうすけ)

    但馬牛を築いた男 前田周助 まえだ しゅうすけ

    兵庫県香美町
    マンガ家:おかのりこ
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    4.49
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    前田周助(まえだ しゅうすけ)は、江戸後期寛政10年(1798年)但馬国七美郡小代村(現兵庫県美方郡香美町小代区)に生まれ、牛を育てる腕と鑑識眼が認められ周助の牛は高値で売れました。周助は、“良い仔牛は良い母牛から生まれる”ことを認識しており、良牛の固定化のため繁殖に努力し、年々続いて良い仔牛を産む「周助蔓」の始祖を作り上げました。周助蔓の優れた形質は、但馬牛を始めとする和牛に伝えられています。

  4. 天狗久(てんぐひさ)

    阿波人形浄瑠璃の人形師 天狗久 てんぐひさ

    徳島県徳島市
    マンガ家:原作 草壁知里、マンガ ぐんたお
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    4.60
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    初代天狗久(てんぐひさ)は、幕末安政5年(1858年)阿波国名東郡中村(現徳島県徳島市国府町)に生まれ、16歳で人形師に弟子入りし、「阿波人形浄瑠璃」で使う阿波木偶の伝統的技法を受け継ぎつつ、ガラス眼の採用・頭の大型化など時代に合わせた人形作りに情熱を注いだ。生涯に制作した人形頭は千点を超え、徳島市内にある天狗久の旧工房は「天狗久資料館」として一般公開され、作業場や関連資料など展示されています。