2024.09.30 UP 防災拠点事業 災害時の重機活用を学ぶ「広域研修C(東北ブロック)」を開催
「防災拠点の設置および災害時相互支援体制構築」事業(以下、「防災拠点事業」)の一環として、8月22日(木)に、油圧ショベル操作等の技術向上を図る「広域研修C(東北ブロック)」を宮城県石巻市の渡波花立山で実施した。
「広域研修C」は、災害現場で役立つ実践的な知識や技術を学ぶだけでなく、研修内容をコーディネートできる人材育成を目的としており、今年度から初めて全国を北海道、東北、関東、関西、九州の5ブロックに分け研修を実施。周辺自治体との連携体制の強化および地域特性等を活かした実践的な研修を提供し、地域防災力の向上を図る。
今回の東北ブロックでは、第一期・第二期拠点として支援決定した6県8自治体の20名を対象に研修を実施。参加者は「小型車両系建設機械の業務に係る特別教育」修了者で、油圧ショベル操作の応用となる解体フォークの操作やクイックヒッチ操作などを、復興支援活動に現場の第一線で取り組む経験豊富な講師陣から学んだ。
スケジュール
時間 | 項目 | 内容 |
---|---|---|
9:00 | 挨拶・研修概要 | 講師紹介、事業説明・目的共有 |
9:10 | バケット操作 | 実技 |
10:00 | クイックヒッチ | 統一配備した重機の操作実践 |
11:00 | フォーク操作 | がれき撤去等を想定した、ハサミを使った作業 |
12:00 | 休憩 | 昼食休憩 |
13:00 | フォーク操作 | がれき撤去等を想定した、ハサミを使った作業 |
14:00 | クイックヒッチ | 統一配備した重機の操作実践 |
15:00 | クローラートラブル等について | 座学での講義 |
参加者の声
・マンツーマンで教えてもらうことができて非常に良かった。
・普段あまり仕事で重機を使用していないが、練習を重ねて、万が一の時に自信をもって扱えるようにしたいと思った。
・第一線で活躍する講師から指導してもらうことでより理解が深まった。今後の活動に活かしたい。
・重機を操縦できる場を設けていただいて助かる。今後もこのような研修を続けてほしい。
防災拠点事業は、災害発生時の緊急対応・避難所運営に必要な防災倉庫の整備、油圧ショベルやダンプ、救助艇などの機材配備、災害現場で役立つ実践的な研修などにかかる費用について助成を行うとともに、周辺自治体との災害時相互応援協定の締結など支援体制づくりを推進。本事業は2021年度から開始し、第一拠点、第二期拠点あわせて全国35道府県54市町村に設置済み。2024年度は第三期拠点として新たに12道府県15市町村への設置を決定した。
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