【B&G職員リレートーク】伝えるって難しい


こんにちは。B&G財団企画課の根本です。

皆さんは、家族や友達との関係に摩擦を生むことなく、自分の考えや意見を正しく伝えられていますか?

 

私は今年、体験格差解消事業などの指導現場に参加してみて、人にものや意志を伝える難しさを感じました。

体験格差解消事業とは、児童養護施設や障害児施設の子どもたちに水辺の自然体験機会を提供し、水辺の楽しさを教える財団事業の一つです。参加する子供も様々で、伝え方も言って聞かせる言葉以外に身振り手振りや、やって見せるなどがあります。

 

皆さんは相手の年齢、性別、知識、考え方などを慮って意図したことを正しく伝えられているでしょうか?

 

会話している男女グループの画像

 

 

…数字なら?

 

言葉は自信が無い方、では数字は如何ですか? 自信をもって読み方の違いを言えるでしょうか?

それでは以下の数列を声に出してみてください。

 

0~9までの数字の画像

 

どのように読みましたか??

 

読み方を二つ持つ数は0,4,7,9です。4と7が特に個人差が現れますよね。4は「よん・し」、7は「なな・しち」。読み方はこの2通りに分かれることでしょう。しかも、これらの数に枚・点・本・人・個・匹など助数詞が付けば、さらに読み方は多岐に渡ります。8で言えば8歳は「はっさい」、8個は「はちこ」があります。

 

それぞれの読み方は間違いではありません。しかし、聞き間違いを防ぐためには「し、しち」と読むより「よん、なな」と呼んだほうが良い場面がありそうです。

 

そして0だけは少し特殊です。0個、0人など全く何もないものは一般的に英語の「ゼロ」と読みます。逆に「零」は日本語であり、同じ0でありながら極めて0に近いものや概念的に存在するものです。つまり0時(時間)、0度(温度)、0%(確率)などです。ですから4、7とは異なり、意味合いから読みを決めているのが0です。そう考えると0の読み方ひとつ、まともにできているのか頭が痛くなってきます。

 

このような数字一つでさえ、私たちは意味を無意識に、そして混同しながら日常的に使っているわけであります。皆さんも今話そうとした言葉を意識してみてください。我ながら感覚的に言葉を使っていますので、正しく人に説明できない言葉がほとんどです。今書いているこの文章でさえ自信がないですね…。正しく意味を言えた方、素晴らしいです。

 

 

人に伝える前にすべきこと

 

これができた方は恐らく、人に説明することを苦手としない方でしょう。

 

人に説明するには、相手に分かりやすく噛み砕いて言い換えることが必要となります。言い換えとは正しく理解していなければ、なかなかできないことです。伝える前にはまず自分がしっかりと理解しておくこと、これが大切だと思います。

 

本を読みながら、なるほど、と思っている男性

 

 

常に変化する言葉だからこそ

 

さて今回、数字の読み方についてご紹介しましたが、これは正しく人にものを伝えるという点において、ほんの一部分です。言葉一つで些細な争いになることも有るでしょう。

 

辞書も定期的に改訂されます通り、言葉は常に変化します。また、人によっても考え・意見の違いを持ちます。その中で私たちができる限り円滑に伝えるためには、今話そうとしている言葉から、見直してみては如何でしょうか?


企画部 企画課 根本大輔

2 コメント

  1. 四国 徳島県阿南市  金久 博   より:

    多くの指導者は、小学生や親子に対面して、「人前で話す。」ことを実践し、説明であったり、指導であったり、返事であったり、多様な状況にあると思います。BGの活動では、全体説明・運営説明、操作説明や活動注意点説明、実技中の技術指導、また、活動以外に、上司への内容説明や会議での発表や意見もあります。BG活動で子供たちへの活動時の説明は、まず、指導者を認識・意識していただくよう努め、注目をしていただくことが大事ではないでしょうか。その指導者が発言するとき、みんなは注目して聞く。という状況が基本かなと。人前で話すことの大事なことは、相手の顔を見てしっかりと伝わっているか。的を外れていないか。意識しながら端的にインパクトのある言葉で話す。全国では地方独特の「方言や話し方、イントネーションの違い」などがあります。でも、子供たちへの意思伝達は、簡単明瞭に大きな声で話し、「復唱する」ことで憶えるものではないでしょうか。言葉は変化していると思いますが、BG活動での基本的な言葉は変化がなく、新しい情報は常に活動に入ってきます。世の中の変化する言葉やメッセージなど。根本さん、言葉は文化でもあると思いますので、人に伝えることも含めて、言葉の持つ力や言葉の大切さについてこれからも学んで、また、ご指導ください。

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