【B&G職員リレートーク】子供と高齢者の共存に向けて
職員リレートークこんにちは、4月に海洋センター・クラブ課から異動した玉手です!
私事ですが、妊娠6か月に入りました。
現在、安定期に入り、毎日母子ともに元気に過ごしております。
近年、「就活」や「婚活」「妊活」といった言葉がよく使われています。「活」という言葉をつけて敢えてアクティブなイメージを創出しているようで個人的には嫌悪感が拭い切れませんが、我が家もこれから子供を保育園に入れるための、いわゆる「保活」がはじまります。
「保活」は、まだ子供が生まれていないうちから保育園に足を運んで熱意を伝えておくと有利なのだそうですが、近所に700世帯も入る大型マンションが完成間近となっており、苦戦を強いられそうな雰囲気です・・・。
子供の声は騒音か?
そんな折、千葉県市川市で4月に開園予定だった私立保育園が、「子供の声でうるさくなる」などと近隣住民から反対されて開園を断念しました。ここに通わせたいと期待していた近隣にお住いの「保活」世帯や、市の関係者をはじめ、全国の「保活」世帯にとっても無関心ではいられない出来事だったと思います。
開園を断念した背景には道幅の狭さもあったようで、こちらの対策は必要だったかもしれませんが、「静かに暮らしたいから子供の声は邪魔だ」という理由はどのような了見なのでしょうか。誰にでも幼児期はあったはずであり、子育てを経験した人も多いはずなのに、こうした自らの過去は封印してしまったのでしょうか。
私は静かな田舎町出身で、現在、実家では両親と祖父母が暮らしておりますが、近所には子供のいる世帯が少なく、にぎやかな声は聞こえてきません。しかし最近、小さな子供を連れた家族が引っ越してきたことにより、私の母は、「毎日子供の声が聞こえるのは、自分の家までとても明るくなって良い」と喜んでいます。一部かもしれませんが、母のような高齢者がいることも確かです。
各海洋センターでの取り組み
日中にB&G海洋センターを視察させていただくと、元気な高齢者の姿をよく目にしますが、保育園や幼稚園の園児が走り回っている姿を見かけることもよくあります。海洋センター体育館は、天候に関係なく子供たちがのびのびと過ごすことが出来る場所の一つです。
B&G財団ではこうした点に着目し、昨年度から海洋センターをスポーツだけではなく、子供からお年寄りまで誰もが気軽に集える地域コミュニティの拠点としても活用できるように、「コミュニティ機能付加改修支援事業」を開始しました。
今年度も、子供から高齢者までを対象にした運動教室や文化教室を各地の海洋センターで開催するなどしながら、地域コミュニティの形成促進に力を入れていますが、地域ぐるみで子供たちと関わっていたら、「子供の声がうるさい」といった住民トラブルも減るのではないかと思います。
全国の海洋センターでこれから進められていく、さまざまな地域コミュニティづくりへの取り組みは、B&G財団ホームページのブログなどでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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