便利な言葉「○○さる」
こんにちは!
2025年度4月に入職しました、企画広報課の朝倉(アサクラ)と申します。
私は生まれてから大学卒業までの22年間を東京で過ごしてきましたが、新卒で入社した会社で北海道に配属され、そこから約4年間、北海道札幌市で生活をしていました。
そして、2025年の4月より当財団の採用をきっかけに東京に戻ってまいりました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

札幌市手稲区のマスコットキャラ「ていぬくん」
さて、タイトルにある「○○さる」とはなんぞやとお思いかと思いますが・・・、北海道の方ならよく使うニュアンスだと思います。
話は少しそれますが、北海道はイントネーションが標準語と近いという理由から、よくコールセンターの拠点に選ばれることが多いみたいです。
※一般社団法人日本コールセンター協会によると、コールセンター運営企業が保有しているセンター数は、東京都・大阪府に続き、北海道は全国第3位みたいです。
ですが、実際に4年間暮らしてみると、言葉にも独自性があると感じました。
その中でも特に使われ、私も自然に使うようになってしまったのが「○○さる」なのです。
「意図せずやってしまう、○○された状態にある」的な意味の言葉ですが、よく使われるのは飲食店でのオーダー時、
呼び鈴を押したのに店員さんが来ないときに「(呼び鈴)押ささってる?」
や、
なかなか注文の品が来ないときに「(商品)頼まさってる?」
などと使います。
これらは、(呼び鈴は)押された/(商品は)頼まれた状態にあるかを確認しています。
また、エレベータの中で階数のボタンに寄りかかって他の階のボタンを押してしまったときは正に「押ささって」ます。
他にも「動詞+さる」の応用編として「食べらさる」なんかもあります。
これは、「美味しくてついつい食べちゃう=美味しい!」的なニュアンスで使われたりします。面白いですよね。
「北海道」と一口に言ってもエリアごとに全く違う文化圏で、言葉にも如実にそれが表れます。
仕事の都合上、道南・道北エリアには毎月行っていたのですが、道南エリア(函館周辺)は所謂「浜言葉」で、他エリアと比べても独特なイントネーション。

函館山からの夜景
道北エリアは中心都市である旭川に過去、陸軍第七師団があり、本州から移ってきた人が多い兼ね合いなのか極めて標準語に近いイントネーションでした。

美瑛の白い池
「なまら」など、THE北海道弁を使う人は札幌出身の方が多かった気がします(他エリア出身者が聞くとハイソな言葉なんだとか?)
他にも「タラの白子」が「タチ」と回転寿司屋のメニューに記載されていたり、「ピッタリ」のことを「ちょっきり」と言ったりすることに衝撃を受けたのはまた次の回で。
私は人と話すことが好きなので、皆様にお会いして色々なことをお話しできることを楽しみにしております。
今後とも何卒よろしくお願いします!