【B&G職員リレートーク】勝手に「渡辺貞夫」と「JAZZ道楽」を語る


勝手に「渡辺貞夫」と「JAZZ道楽」を語る

勝手に「渡辺貞夫」と「JAZZ道楽」を語る


 

こんにちは。企画課の藤田です。
 
 
今年の冬は大変寒い日が続いていますね。全国的に雪も多く、我が地元栃木でもお正月から雪がしんしんと降り続きました。
 
 
さて早速ながら、そして私事で恐縮ですが、私は今、「渡辺貞夫」が自分の中で猛烈ブームです。
 
 
もしかすると「世界のナベサダ」こと「渡辺貞夫」を、ご存じない方もいらっしゃるかもしれません。
彼は世界的にも超有名な、ジャズサックス奏者です。日本ジャズ界の間違いなくレジェンドであり、重鎮であり、パイオニアです。
 

渡辺貞夫のレコードです。

渡辺貞夫のレコードです。

 

しかも、現在88歳にして、バリバリの現役。その情熱と、衰えを知らぬパワフルな演奏は、本当にすごいと思います。生演奏で聞いてみたかったです。
 
 
しかもしかも、なんと、ご出身は「栃木県宇都宮市」。もう「栃木の星」です。
勝手に親近感を持って(ちなみに私の出身は栃木県那須塩原市、そんなに近くもない)、この栃木という同じ空気を吸っているだけで、高く飛べそうな気がしました。余談です。
 
 
大晦日も「渡辺貞夫」、元旦から「渡辺貞夫」、何をするにも「渡辺貞夫」、どこに行くにも「渡辺貞夫」を聴いている。
そんな私の中は、「渡辺貞夫」一色のお正月でした。ちなみに今も通勤は「渡辺貞夫」です。朝から毎日幸せです。

 

個人的 “ナベサダブーム” 到来のわけ

なぜブームが到来したかというと、たまたま昨年行ったライブ音源を、某動画サイトで目にしたのがきっかけです。
 
 
彼の音楽はどちらかというと、ボサノヴァやフュージョン寄りの音楽です。ブラジルやアフリカの音楽から多大な影響を受けているらしく、本来は生粋のジャズ系統のミュージシャンではないんですよね。ただ、ジャズと言われて誰もがイメージするモダンジャズやビバップと呼ばれる分類の演奏をしても、もちろん、天下一品です。
 
 
前はごくたまに聴く程度でしたが、その動画の演奏の素晴らしさと、今取り組まれている演奏の嗜好がドストライク過ぎて、猛烈ブームに至りました。

 
 
さて、そもそもですが、なぜ私がジャズという音楽を好きになったのかというと、オーディオマニアな父の影響です。その影響で、幼少期からジャズはもちろん、多方面の音楽に親しみました。

 

実家にある父のコレクションです。下段がレコード、上段がCDです

実家にある父のコレクションです。下段がレコード、上段がCDです

 

父曰く、レコードプレーヤーは針が重要らしいです。よく私には分からない。

父曰く、レコードプレーヤーは針が重要らしいです。よく私には分からない。

思い出沁みる個人的名盤アルバム

 

お正月も父と二人で、音源遊びとして、色々なレコードやCDを聴いていましたが、個人的に大変懐かしい音源も発見したので、ちょっとご紹介してみたいと思います。
ちなみにかなりマニアック。ただ、もし興味を持ってくださったら、ぜひ検索してみてください。

 

Volume01:Sara Vaughan 「How long has this been going on?」

Volume01:Sara Vaughan 「How long has this been going on?」

 

幼稚園(年長)の時に聴いて、衝撃を受けたアルバムです。世の中にこんな音楽があるのかと。女性ボーカリストの音源です。
アルバム自体はそこまで有名ではないですが、サラ・ヴォーンも、それからバンドメンバーもジャズマニアなら誰もが知っている超有名アーティストたちです。今でも聞くと安心します。

Volume02:Keith Jarrett 「The Koln Concert」

Volume02:Keith Jarrett 「The Koln Concert」

 

これは超名盤&伝説のアルバム。ジャズピアニストのキース・ジャレットが1975年にドイツのケルンで行ったコンサート録音。ソロピアノの音源でして、なんと、4曲約1時間全て即興(アドリブ)で弾いています。
小学3年生の時に初めて聞いて、こちらも衝撃を受けました。こんなに美しくきれいなピアノの音があるのかと。楽譜まで手に入れて聞き込みました。全く記憶にはないですが、これを聞いてから、私は本気でピアノの練習をするようになったと母が言っていました(もともと練習嫌いなんです)。
 

Volume03:Barrney Kessel , Shelly Manne & Ray Brown 「Poll Winners Three!」

Volume03:Barrney Kessel , Shelly Manne & Ray Brown 「Poll Winners Three!」

 
アルバム自体はそこそこ名盤程度ですが、演奏している3人は、こちらもジャズマニアなら知らぬ人はいない超一流ミュージシャン。個人的にジャズギタートリオ(カルテット)も大好物でして、超ご機嫌にスウィングしている感じが大好きです。
 

Volume04:渡辺 貞夫 「ORANGE EXPRESS」

Volume04:渡辺 貞夫 「ORANGE EXPRESS」

そしてこちら、渡辺貞夫の一番好きなアルバムです。
彼が楽器を始めるきっかけは、戦後における米進駐軍のラジオから流れるジャズやラテンなどのアメリカ音楽を聴いたからだそうです。そこから今まで、70年にわたって第一線を歩んでおられます。このアルバムに限らず全体的に明るい曲が多く、きっと、戦後の日本を音楽の力で明るくしたかったのだろうな~と感じます。

 
 
この文章書きながら紹介しているだけで楽しいです。音源と一緒に懐かしい思い出も蘇りました。
 
 

特にこの2枚は宝物です。レコードもCDも墓場まで持っていきます

特にこの2枚は宝物です。レコードもCDも墓場まで持っていきます

古風で昭和なジャズ道楽の個人的ススメ

 
音楽とは、色々な楽しみ方がありますよね。演奏するもよし、音源を集めるもよし、生演奏を聴きに行ってもよし。
 
 

今の音楽は、サブスクリプションが主流となり、CD自体を手にすることもなくなってきていると思います。大変に便利な世の中になりまして、その恩恵は実際のところ私も受けている身です。
 
 
好きな音楽を好きなだけ、すぐにダウンロードして聞くことが出来る。大変に使いやすいです。
ただ、その音楽の在り方もいかがなものか、と思う時があります。
 
 
最近感じるのは、音楽を消化するスピードも早くなっているように思うのです。
アルバムを聴きこむ時間数が明らかに減っていることに気が付いて悲しくなりました。
要はすぐに聞けるということは、すぐに飽きる可能性も高くなるということ。
必死に音源を探して、CDを買って、という一昔前の行動も明らかに減っております。
 
 
昔はCDのパッケージから、参加メンバーや曲名を読み解いて、そしてアルバムのデザイン性も吟味し、これは良いアルバムかどうか、全集中して選ぶのです。
そして、CDショップに行けば、視覚から入ってくる情報は圧倒的なので、新しいミュージシャンのCDにトライしてみたり、直感で買ってみたりして、五感で楽しんでいたようにも思いました。
 
 
でも結局それって、ちょっと古風で昭和的な風景ですが、それはそれで、良い面もたくさんあるってことなんだなと思うのです。
要は、聞くまでにハードルが上がる方が、想い入れが強まるのかもしれませんね。
 
 
今回の音源遊びのように、父は同じアルバムでも、CDとレコードの両方を結構持っているので、CDとレコードで聞き比べてみるもの面白かったです。レコードのあのパチパチという音も、CDでは出せない音で渋くていいなと感じました。
 
 
それに、手元にCDやレコード本体があれば、ライナーノーツも熟読出来るし、実は超有名なメンバーが参加していることに気が付いて嬉しくなる、なんてこともあります。曲以外の要素も十分堪能できますね。個人的に廃盤CD集めも、そんな感動があって好きなのです。
 
 
小さいころから好きな音楽は、きっと一生好きなんだと思います。そんなものがあるのは大変幸せなことなんじゃないかとも思いますね。
 
 
「便利さ」「時代の流れ」というものに自分が囚われすぎず、いい具合にミックスして、音楽というものを、そしてジャズというものを、ずっと親しんでいければいいなと思います。大事に、大切に、育んでいきたいですね。

 
 
百聞は一見に如かず、みなさんもぜひ聴いてみて下さい。ナベサダ最高ですので♡

 

 
 


企画部 企画広報課 藤田 有里

1 コメント

  1. 浜田市三隅B&G海洋センター阿瀬川 より:

    藤田さん、先日はありがとうございました。 自分が学生の頃50sが流行り、30年前、新宿、赤坂、六本木などのライブハウスにずいぶん通っていました♪合間でjazzなども流れ懐かしく思い聴きながらコメントしています。jazzを聴くと気持ちが落ち着きますね自分が好きな50sは、Dianaです♪最近は、情報社会ですがなぜか?ラジオを聴いています時代おくれですが、いま、何事も見極めが必要と感じています。これからも自分らしくマイペースで、引き続き宜しくお願い致します‍♂️

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