【B&G職員リレートーク】~熱意をもって、できることに取り組もう~


こんにちは! 企画部の東條です。

早いもので、リレートークも3回目となりました。

 

ご存知の方も多いと思いますが、今年の4月に「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」が施行されました。この法律の目的を簡単にまとめると、「障害のある人もない人も、人格と個性を尊重し、共生できる社会を目指そう」というものです。

 

2020年に東京パラリンピックが開催されることもあり、近年、障害者スポーツが高い注目を集めています。私たちも、障害のある方々にもっと地域の海洋センターを利用いただけるよう、施設の改修などを進めています。また、そのような事業を広げるために、海洋センターや海洋クラブ、自治体との協働プロジェクトにも着手しました。まだ始めたばかりなので、様々な組織や団体の方々に話を聞き、実際の事業を視察するなどしながら、試行錯誤を重ねています。

 

インクルーシブな水辺のイベント「誰でも楽しもう霞ヶ浦」の様子。 地元のB&G土浦海洋クラブが協力団体の1つとして運営に努めています

インクルーシブな水辺のイベント「誰でも楽しもう霞ヶ浦」の様子。
地元のB&G土浦海洋クラブが協力団体の1つとして運営に努めています

 

障害者も健常者も一緒に楽しむ水辺のイベント

 

こうしたなか先日、インクルーシブな水辺のイベント「誰でも楽しもう霞ヶ浦」を視察するため、B&G土浦海洋クラブが活動している、茨城県土浦市のラクスマリーナを訪問しました。

 

このイベントは、“障害のある人も、ない人も、幼児でも高齢者でも”誰もがヨットやカヌー、プレジャーボートなどを自由に楽しむことを目的としており、年4回(1月・5月・7月・10月)実施されています。参加費は一人1,000円(子供500円)で、何度でも体験することができます。

 

「誰でも楽しもう霞ヶ浦」。文字通り、誰もが水面に出て楽しい1日を過ごしています

「誰でも楽しもう霞ヶ浦」。文字通り、誰もが水面に出て楽しい1日を過ごしています

 

5月5日の「第45回 誰でも楽しもう霞ヶ浦 子供の日大会」には、県内外から300人が参加。その中には障害のある方々42人が含まれており、イベントの間にお会いした聴覚障害の方から興味深いお話を聞くことができました。

 

その方は、長野県の木崎湖で初めて体験したカヌーが楽しかったので、同じ障害のある職場の同僚の皆さんを誘い、東京から参加したとのことでした。

 

カヌーを始めたきっかけについて聞いてみると、「知り合いに誘われてカヌーを体験したのですが、初めは全く興味がありませんでした。しかし、何度も何度も熱心に誘うので、とりあえず1回は参加してみることにしたら、これがとても面白かったんです! だから、今度は私が職場の皆を熱心に誘って連れてきました」とのことでした(もちろん私は手話ができないので、スタッフの方に手話通訳をお願いしました)。

 

当日は、カヌーをはじめとする様々なアクティビティーが用意されました

当日は、カヌーをはじめとする様々なアクティビティーが用意されました

 

水辺の活動は、水面に映る光りや海面を走り抜ける風、遠くまで広がる景色や陸上とは異なる体感などが、心地よい刺激を生みます。しかし、天候や季節に左右されることや、安全性の確保といったハードルがあるのも確かなことで、文部科学省が実施している「地域における障害者のスポーツ・レクリエーション調査研究」を見ても、海洋性スポーツ・レクリエーションは取り上げられておりません。

 

そのため、ヨットやカヌーは“できない”スポーツとして捉えている障害者の方々も多いのではないかと思いますが、今回お会いした視聴覚障害の方の話をお聞きして、“誘う”・“声掛けする”という当たり前の行動の大切さを改めて認識することができました。

 

スタッフも楽しむ。それがボランティアを続ける理由

 

「誰でも楽しもう霞ヶ浦」は、ラクスマリーナやB&G土浦海洋クラブ、セイラビリティージャパン、土浦一高ヨット部OB会有志、障害者カヌー協会など、様々な組織や団体が緩やかに連携し運営しています。スタッフの皆さんは楽しみながら、気負うことなく自分たちができることを担当しています。

 

第1回目からスタッフとしてカヌーを担当している北村さんは、「交流できることが楽しいですね。障害のある方が乗るにはどうしたらいいか、どうやってレクチャーすればいいかなど、工夫を重ねながら、参加者してくれた皆さんに経験してもらっています。そこにも楽しさがあるんですよ」と話してくれました。イベント終了後の強い西日の中、疲れも見せずインタビューに応じてくれた北村さんの笑顔が印象的でした。

 

体験試乗の受付けは、順番を待つ人で賑わいました

体験試乗の受付けは、順番を待つ人で賑わいました

 

楽しみながら大会の運営にあたっているという北村さん。“障害がある人もない人も、幼児でも高齢者でも”誰もが参加できるインクルーシブな事業には、いろいろな組織や団体が無理のない範囲でできることを行う、相互に補完しあうことが、大きなキーポイントであり、それがイベントの継続性を左右するものであると強く感じました。

 

このような地域で取り組まれている事例を参考に、B&G財団では北海道滝川市と大分県別府市で、新たに障害者と健常者が一緒になり、カヌーやヨットなどの活動を行う試みを始めました。この内容につきましては、改めてレポートします。

 

なお、次回の「誰でも楽しもう霞ヶ浦」は、7月17日(日)にラクスマリーナで開催されます。いろいろな海洋性スポーツ・レクリエーションを誰でも気軽に楽しむことができるイベントなので、ぜひ、ぜひ、ぜひ、参加してみてください。

 

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企画部 東條 剛之

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