【B&G職員リレートーク】地域コミュニティの再生に必要なものは?
職員リレートークこんにちは、事業部の姫野です。
人口減少などの諸問題に対応するため「地域コミュニティ」の重要さが見直されており、特に地方ではその動きが活発化しています。B&G財団でも、北海道積丹町及び熊本県湯前町で、「海洋センターを活用した地域コミュニティの再生モデル事業」を展開するとともに、各地の海洋センターを対象とした「コミュニティ機能付加改修支援」を実施しながら、地域コミュニティの再生・活性化を応援しています。
良い意味で変わった海洋センターのイメージ
今月初旬、福井県大野市B&G海洋センターのリニューアル式典が開催されるため、同市を訪れました。海洋センターは約4千人の人口を擁する上庄地区に位置しており、地域のなかでスポーツのみならず、さまざまな役割を担っていると聞いていました。
実際、私が訪れた日も、敬老会のお祭りが海洋センターの体育館で翌日に開催されることから、海洋センター担当者の方々が準備に追われ、館内にはステージが作られ、地区ごとに集まる参加者のためにフロアが区割りされていました。
また、館内の壁面には小学校の生徒が書いた絵が多数飾られるとともに、工作物も展示されていたこともあり、元来、スポーツ施設として建設された海洋センターのイメージが私のなかで良い意味で崩れ、時代の流れを受けて新たな役割を担った海洋センターの姿を垣間見ることができました。
担当者の方に話を聞くと、「海洋センターの周辺には小学校があるので、放課後になると子供教室として施設の一部を開放しています。そのため、たくさんの児童が海洋センターにやってきて、ミーティングルームで宿題を行ったり、体育館で遊んだりしています」とのこと。こうして、海洋センターが放課後の居場所となったため、親御さんからも「海洋センターに子供がいると安心する」と言われているそうです。
ちなみに、福井県は夫婦共働き率が全国の中でも高く、そのためか多くの小学生が放課後に海洋センターを利用しているそうです。また、隣接している保育園の園児たちも海洋センターを頻繁に訪れ、運動の場としてだけではなく、お遊戯や劇の練習にも利用しているそうです。
祭りの場としても賑わう海洋センター
訪問の翌日、午前中に地区の敬老会が開催され、地域の高齢者やその家族などが集まって高齢者の健康と長寿をお祝いしていました。会の中で、保育園の園児による劇が披露され、高齢者の皆さんが楽しそうに見ていたのが印象的でした。
また、海洋センターのロビーでは、高齢者の方々が久しぶりに会った友人と懐かしそうに話す姿などが見受けられ、ここが地域コミュニティの核となっていることが伺えました。
その一方、海洋センターのリニューアル式典が開催された日の午後には、「第4回麻那姫感謝祭」が海洋センター前の駐車場で開催され、多くの人で賑わいました。これまで上庄地区にお祭りがなかったことから、地域コミュニの活性化には必要だということで企画されたこのお祭り、開催場所については、地域コミュニティの中心的な存在であることから海洋センターに白羽の矢が立てられたそうです。
区会長さんからは、「海洋センター建設当時は多くの人が体育館やプールで運動をしていましたが、今では地区の住民が集う施設となっています。上庄地区では海洋センターがコミュニティの核となっており、地区の住民にとってなくてはならない場所になっています」との声をいただきました。
10月中旬には、同海洋センターで今度は「避難所開設訓練」を実施します。このような形で、今後も地域の核となる海洋センターを担当者の方々と協力して盛り上げていきたいと思います。
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先日はありがとうございました。 このような素晴らしい地区で働け、子供たちから、BGのおばちゃんって慕って頂き、本当に幸せに思っています。 上庄の方々大野市民の方々にもっともっと笑顔になって頂くために、海洋センターから、沢山のハッピー企画していきたいです。