【B&G職員リレートーク】海が大好きな人たちの集まり


B&G財団 事業部 遠藤 卓男

 

熊本地震により、犠牲になられた皆様ならびにご家族の皆様にお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様にお見舞い申し上げます。

 

また、支援物資をお送りいただきました全国の海洋センターならびに関係自治体の皆様、物資を輸送いただきました熊本県ならびに鹿児島県連絡協議会の皆様に心から感謝申し上げます。

 

さて、今回のリレートークは、B&G財団のなかにも会員になっている職員がいる、マリンジャーナリスト会議(通称:MJC)についてお話しさせていただきます。

 

MJCホームページのトップ画面。 海関係のジャーナリストや、会の趣旨に賛同した様々な分野の人たちが、 海洋レクリエーションに関する啓蒙活動を行っています

MJCホームページのトップ画面。
海関係のジャーナリストや、会の趣旨に賛同した様々な分野の人たちが、海洋レクリエーションに関する啓蒙活動を行っています

 

海の日はマリンレジャーを楽しもう!

MJCは、マリンスポーツ専門誌の編集長などマリンスポーツ&レジャーの現場で活動するジャーナリストと、マリンレジャーに感心を持つ有志の集まりです。現在、会員は37名を数え、会が企画する様々なボランティア活動を通してマリンレジャーの健全な発展に力を入れています。

 

そこで、MJCが実施している2つの大きな事業を紹介します。

1つは、「海と遊ぼう720キャンペーンです。これは、ボート・ヨット・PWC(水上オートバイ)等の個人オーナーをはじめ、各地のマリンクラブやマリーナ等に向けて“海体験”を行うための試乗艇の協力を呼びかけるとともに、興味があるものの海に出る機会の少ない人たちに体験試乗の呼びかけを行うものです。いうなれば、『乗せたい人』と『乗りたい人』の仲人役をするもので、体験試乗自体は、毎年、海の日に全国一斉に実施しています。

 

海の素晴らしさや楽しみ方を大勢の人たちに知ってもらうためには、実際に海に出て実物大の海に触れ、そして海について考え語り合うことが大切です。そうした意味においては、全国の海洋センターで実施しているクリーンキャンペーンや、それに伴う体験試乗会も、海や川の自然を知ってもらう重要な役割を担っていると思います。

 

「海と遊ぼう720キャンペーン」の詳細はMJCのホームページに掲載されています

「海と遊ぼう720キャンペーン」の詳細はMJCのホームページに掲載されています

 

高く評価された可児市B&G指導者会の活動

そして、もう1つが年間を通じて海の安全啓蒙活動や海洋文化の普及活動に努めた人、マリンスポーツの各種大会で活躍した人などを表彰する「MJCマリン賞」で、毎年3月に開催されている「ジャパン・インターナショナル・ボートショー」の会場で表彰式を行っています。

 

今回は2団体・1組・1個人が受賞しましたが、そのうち2件はB&G財団に関係しています。1つは、海なし県の岐阜県でマリンスポーツの普及に励んでいる「可児市B&G指導者会」で、会員の大半を占める市役所の職員の皆さんがAD・AQ・リーダー等の資格を取得し、市ぐるみで数多くの大会やイベントを実施してきたことが評価されました。

 

可児市B&G指導者会を代表して表彰を受け同市民部長の荘加淳夫さんは、「今までの活動がこのような形で認められ光栄です」と喜びの言葉を述べていました。

 

もう1つは、ジュニア時代にB&G別府海洋クラブで腕を磨き、昨年、佐賀県唐津市で開催された420級ヨット世界選手権で見事日本人として初優勝を成し遂げた高山大智選手です。ペアを組む中野翔太選手とともに、一番評価の高い大賞に輝きました。

 

高山選手は早稲田大学に進学し、同大ヨット部に在籍しながら東京オリンピックをめざしているそうなので、これからの活躍も楽しみです。

 

今年のMJCマリン賞には2件のB&G関係者・団体が表彰されました。前列右端が可児市の荘加さん、その隣に中野・高山両選手が並んでいます

今年のMJCマリン賞には2件のB&G関係者・団体が表彰されました。前列右端が可児市の荘加さん、その隣に中野・高山両選手が並んでいます

 

今月は国交省の担当者を交えて討議

MJCは、毎月1回の定例会を主にB&G財団の会議室で開催しています。今月は、落水による死亡事故を減らすため、現在、国土交通省が進めている「小型船舶におけるライフジャケットの着用義務範囲の拡大」について、同省海事局総務課 業務管理室の矢頭康彦室長にご講演いただきましたが、「水辺の安全」につながる話なので財団職員の聴講希望者も同席させていただきました。

 

正面左が矢頭室長、右は安全政策課 船舶安全基準室の髙木係長

正面左が矢頭室長、右は安全政策課 船舶安全基準室の髙木係長

 

多くの会員が集まり、講演の後には活発な意見が交わされました

多くの会員が集まり、講演の後には活発な意見が交わされました

小型船舶におけるライフジャケットの着用義務範囲の拡大に関しては、来年の夏頃には法令が施行される予定ですが、子供の頃から着用するのが当たり前という風潮を育むことも重要です。その意味においては、今後、ますます海洋センター・海洋クラブの事業に期待が寄せられていくこことと思います。

 

ゴールデンウイークも終わり、いよいよ水のシーズンが始まります。皆さん、安全管理を十分に行いながら楽しい夏を迎えてください!

 

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事業部 休眠預金事業チーム 遠藤 卓男

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