【B&G職員リレートーク】東京で知った「東京事務所」の役割
職員リレートークこんにちは、企画部広報課の青木です。
皆さんは自治体の「東京事務所」をご存知ですか? その名のとおり、都道府県や市町村が東京に設置している出先機関のことです。
すべての都道府県は東京事務所もしくはその分室を持っており、市町村についても県庁所在市や政令指定都市などを中心に、現在60を越える自治体が東京事務所を設置しています。
私の地元である徳島県阿南市も、平成24年に東京事務所を開設しました。
東京事務所って何をするところなの?
東京事務所では、どのような業務を行っているのでしょうか?
自治体によって、力を入れている業務に多少違いはあると思いますが、
・ 国会や中央省庁との連絡調整や情報収集
・ 都内の企業や団体との連絡調整や情報収集
・ 地元が行う都内でのイベント等のサポート
・ 企業誘致やU・I・Jターン移住交流の推進
・ 地元のPR活動(観光キャンペーン、物産)
などが挙げられます。
地元の東京事務所を訪れて・・・
今年4月、B&G財団へ出向して間もなく、初めて東京事務所を訪れる機会がありました。東京近郊に住む阿南市ゆかりの方々が集まる、「東京・あなんふるさと会」に招待していただいたのですが、その会場が東京事務所だったのです。ふるさと交流の場としての役割があることを知り、東京事務所の仕事について興味を持つようになりました。
その後、事務所長と情報交換をさせていただくようになり、東京で行われている地元のイベントにも足を運んだりしているうちに、少しずつですが事務所の機能を知るようになっていきました。
そんな中、10月には東京タワーで開催された「瀬戸内フェア」というイベントに阿南市のスタッフとして参加しました。瀬戸内海に面する9市が一致団結して瀬戸内の魅力を首都圏で発信していこうという観光PRキャンペーンで、自治体に関するクイズやゲームを行い、各市が持ち寄った特産品やゆるキャラグッズなどをお客さんにプレゼントしながら地元のPRを行う内容です。
イベントで実感! 阿南市の知名度は?
「瀬戸内フェア」をお手伝いした私はクイズコーナーを担当。各参加自治体を象徴する観光スポットや食べ物の写真を指しながら、集まったお客さんにそれがどこの市か当ててもらいました。
広島市の原爆ドームや松山市の道後温泉、下関市のフグ料理などは正答率がほぼ100%。しかし、阿南市の問題になると首を傾げた人が続出し、我が地元が十分に知られていない現状を受け止めなければなりませんでした。
阿南市を象徴するものとして出題したのは、「光マンダラドーム」というLED(発光ダイオード)を用いたイルミネーションのオブジェでした。市内にはLEDトップメーカーの本社があり、「光のまち阿南」としてLEDをテーマにしたまちづくりを展開しています。
さて、ここからが私の仕事の本番です! 「分からない」といって首を傾げたお客さんに「光マンダラドーム」の解説をしながら、阿南市に興味を抱いてもらわなければなりません!
必死で解説を始めると、「あっ、LEDかぁ!」、「光のまちね。聞いたことある!」という反応が出るようになって手応えを覚えた場面もありましたが、知名度的にはもう一息というところ。「瀬戸内フェア」のようなイベントを、人・物・情報が集まる首都圏で根気強く続けていく必要性を感じました。
地元にもPRしたい東京事務所の役割
阿南市の出題は少し難易度が高かったようですが、中には即答して私たちスタッフを驚かせてくれたお客さんもいました。嬉しくなって理由を訊ねると、「私も阿南市の出身なんです」とのこと。そこからは、まるで地元に戻ったかのように、方言全開のトークに花が咲きました。
東京事務所の主な役割といえば、冒頭で述べたように国会や中央省庁、在京企業などとの連絡調整や情報収集なのですが、このイベントでの出来事のように、首都圏在住の地元ゆかりの方々が交流の輪を広げる拠点としての役割も担っています。
東京での生活の中で、感じた東京事務所の重要性。まだまだ知名度は低いかもしれませんが、地方が主役の時代をめざすのであれば、「東京事務所」が担う役割は高まっていくはずです。また、東京事務所のことをよく知らない地元の人も少なくないので、私が阿南市に戻ったら、地域の人たちに東京事務所の役割をPRしていきたいと思っています。
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