【B&G職員リレートーク】忘れてはならない本来の目的
職員リレートークこんにちは、事業課の桐ケ谷です!
皆さん、GWをどのように過ごされたでしょうか?
旅行に出た人、自宅でゆっくり過ごした人など、様々だと思います。
しかし、その一方でGWも休まず働いている人も多くいます。
私の父もその一人で、高齢ながら職人として忙しく働き続けています。
小さい頃、そんな父から「ものづくり」の大変さや大切さなどについてよく聞かされていたので、私は「ものづくり」をとても身近に感じています。
ものづくり大国日本
日本は、「ものづくり」において世界の最先端を走ってきました。それは、緻密で正確な技術をめざして努力を怠らなかったことに加え、「人の役に立って喜んでもらう商品を作り出す」という目的(想い)を抱いて地道に取り組んできたことの成果なのだと思います。
私の父も住宅の排水管等を設備する職人として、そこに暮らす住人が快適に過ごせるよう、丁寧な作業を心掛けていると聞いています。その甲斐あって、父は現在でも多くの顧客に恵まれて忙しい日々を送っています。
父のような職人がたくさんいる日本の「ものづくり」が、世界トップクラスであることは疑いようもありません。ところが、最近ではそんな「ものづくり大国」をゆるがす事件も起きています。
見失いたくない本来の目的
先月、軽自動車の燃費データを改ざんしていた三菱自動車の不正問題が発覚しましたが、この事件を知った私は強い衝撃を受けたのと同時に、日本の「ものづくり」に対して不安や不信感を抱いた人も少なくないのではないかと気にかけました。
報道によれば、厳しい企業競争の中でより高い性能(目標)を求め過ぎたため、不正に至ってしまったとのことですが、利益を追求しなければならない企業にとって、目標を高く設定することは決して悪いことではありません。むしろ、高い目標設定があるからこそ、会社は成長していけるのだろうと思います。
しかしながら、利益の追求ばかりに目が向き過ぎてしまうと、私の父も心掛けている「人の役に立って喜んでもらう」という根本的な目的が見失われがちになるものです。三菱自動車の事件をきっかけに、そんな「ものづくり」の原点に思いを馳せました。
子供たち、そして地域のために!
私が働くB&G財団はものづくりの企業ではなく、何かを作って売って利益を追求するということはありませんが、公益財団法人として人の役に立つという社会的貢献度(対外的貢献)は強く求められています。
そのため、私たち職員は幼児から高齢者まで、常に人々の役に立つことを目標に掲げて日々努力していますが、目の前の仕事ばかりに気をとられていると、人のためにという根本的な目的もついつい忘れがちになるものです。
私は昨年、指導者養成研修に研修生として参加しましたが、カヌーやヨットのスキルを身に付けることで必死になってしまい、指導法を学ぶというもう一つの目的を見失いかけました。
しかしある時、教官から「来年は指導する立場になるんだから、その自覚を持ってしっかり学ぶように」と言われ、はっと我に帰ることができました。
おかげで今年、私は教官として研修生を指導する立場になることができました。いよいよ6月から2016年度の指導者養成研修が始まります。現在、その準備に追われていますが、本来の目的を見失わないように心掛けながら、子供たちの健全育成、地域の活性化等に向けて活躍する良き指導者をしっかりと養成したいと思います。
そして、私自身も教官1年生の身の上です。そのため、さらに切磋琢磨しながら指導者として大きく成長していきたいと願っています。
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