【インターン体験記】初めての学外実習!インターンシップ生からみた東京湾海洋体験アカデミー
インターン2018年8月6日(月)~8月9日(木)にかけ、子どもたちに海への興味・関心を持ってもらうべく東京湾海洋体験アカデミーが開催されました。
今回のアカデミーは、子どもたちの海離れが進む中で多角的な海の「体験」と「学習」を通じ、海の大切さや重要性を再認識させる機会を提供するとともに、海への好奇心や探求心を育むことを目的とし行われました。
私自身は8月7日(火)に鱚ヶ浦海水浴場にて行われたマリンスポーツ体験と鋸南町海洋センターにて行われた水中ロボット実演に参加させていただきました。
当日はあいにくの悪天候となってしまい、当初予定されていた幾つかのレクリエーションは実施できなかったものの、子どもたちの顔はいつも変わることなく笑顔でいっぱいでした。
大人の我々では少し厳しくも思える寒空の下でしたが、子どもたちのテンションは最高潮で12歳6年生の女の子は「うちの近くには海がないからちょっとでも長く入るんだ!」と意気込んで入っていきました。
私は千葉県南部出身で幼少期の遊び場は海でした。こうした子たちと比べると、大変贅沢な生活を送っていたのかもしれません。
午後からは鋸南町海洋センターに移動し、前日に班ごとに制作した思い思いの水中ロボットの実演が行われました。
このプログラムはNPO法人日本水中ロボネットの協力のもと、子どもたちに水中ロボット工学及び水中工学に興味を持ってもらおうと行われました。
実演の内容として、水中ロボットに磁石をつけてプール内の空き缶を取るレクリエーションを実施しました。実際にプールに沈めてみると陸上とは大違いで、なかなか思い通りにロボットは動いてくれません。仲間と意見を出し合い、改良に改良を重ねて一生懸命ロボットを動かしていました。
一番缶を獲得できた班の11歳6年生の男の子は「僕の操縦がいいから缶が取れたんだよ!」と自慢げに話していました。将来はパイロットかな?
インタビューを受けてくれた12歳6年生の女の子は「ロボットを沈ませるのが難しかったけど、みんなで協力して直してちゃんと動くようになったのでうれしかった」とのことでした。ここの班に限らず、班全体で声を掛け合いながら臨んでいたのでチームワークを学ぶことのできる良い機会になったのではないかと思います。
実際に現場に携わらせていただいた中で私が一番に課題に感じたことは子どもたちとの接し方でした。厳しくするところは厳しく、楽しくするところは楽しく。ただ厳しく接するのもダメ。逆に甘すぎてもダメ。メリハリをしっかりとつけることがとても大事なのだと。この歳になって自分に甘えるようになってしまっていたところを、再度子どもたちに教えてもらえたような気がします。
また、各組のリーダーは年上として、かわいい後輩たちの面倒に手を焼く場面もありながら、みんなで何か協力して成し遂げることの大切さや、リーダーシップをとる上での段取りの仕方などを学び、一方班のメンバーは集団行動の大切さや自身の明確な役割認識の徹底など、このアカデミーを通して「ここでしか学ぶことのできない」大切な何かを学ぶことができたのではないかと思います。
2018年度 B&G財団インターンシップ生
松本 猛(日本大学 生産工学部)