ちょっと面白いふるさと教育


総務部の中島です。

 

今年も残すところ、あと1週間ほどになりましたね。

年末年始はその地域特有の風習があったり、帰省する方も多かったりと、1年の中でふるさとを感じる時期でもあります。

今回はそんなタイミングでリレートークの順番がやってきましたので、「ふるさと」についてお話ししたいと思います。

 

私の出身地は群馬県ですが、都道府県魅力度ランキングでは、いつも下位争いを演じており、2024年は少しだけ順位が上昇したものの41位と安定の40位台(涙)。

なかなか魅力を発見してもらえない(魅力がないのではなく!?)、そんな群馬県ですが、他の都道府県に自慢できる面白いふるさと教育があります。

 

群馬のかるた=「上毛かるた」


「上毛(じょうもう)かるた」というものをご存じでしょうか。
終戦直後の荒廃した時代に、「郷土を守り伝え、子どもたちに希望を」という思いを込めて1947年12月に誕生したかるたで、群馬県の歴史や偉人、自然、産業、文化などが50音のかるたに収められており、群馬県の魅力が詰まっています。(“を”“ん”を除く全44枚のかるたです)

私自身も学校や家庭などで小さいころから親しんできたので、今でも全ての読み札を覚えています。また、新年には県大会が開催されるなど、群馬県民ならば知らない人はいないかるたです。
読み札はとても覚えやすく、例えば、群馬県の形を表した「つる舞う形の群馬県」や、県の人口をよんだ「力あわせる百九十万」などは、県民なら誰でもそらんじることができます。

私の地元が題材にされた札も何枚かあり、自然豊かなみなかみ町を表した「水上、谷川 スキーと登山」や、利根川の源流であることを伝える「利根は坂東一の川」は子どもの頃からのお気に入りです。

 

また、武士は殆ど題材になっていないのですが、「歴史に名高い 新田義貞」は、戦後のGHQによる厳しい検閲により禁止にされそうな中、交渉を重ねることで残すことが出来た札ということで、製作に携わった方々の想いを感じることができます。

(群馬県のHPから拝借しました。「上毛かるた」の詳細が載っていますので、ぜひご覧ください)
https://jomo-karuta.pref.gunma.jp/

 

 

ふるさとの意識
地元から離れて20年以上経過し、気がつくと人生の中で群馬県を離れている期間の方が長くなっています。それでも、小さいころに記憶した上毛かるたの知識は今でも自分の中に残っていて、ふるさとの基礎知識であり、アイデンティティを形成する一つの要素にもなっています。

子どもの頃の体験や記憶は鮮明に残るものだと思います。私自身、今回ご紹介した上毛かるたを子どもの頃から楽しみながら、かるたの題材を実際に見たり、触れたり、体験することで、自分自身の中に「ふるさと」という意識を定着させてきたのだと感じています。
あらためて戦後の大変な時期に、かるたを通じて郷土に誇りを持ち、復興の一助としようとした方々の想いに、本当に驚くばかりです。

 

「お正月にかるた」という風習は全国的に少なくなってきているかもしれませんが、この年末年始に帰省した際は、久しぶりに上毛かるたの箱を開けてみようと思います。

 

雪に覆われたみなかみの山々

 

最後に・・・
話は変わりますが、全国のB&G指導者によって構成されるB&G全国指導者会では「自然体験活動を通じた郷土教育」を推進しています。

全国各地の特色を活かした自然体験活動の中で、その地域の歴史や文化、産業、自然環境など、様々な事を知り、学ぶことによって、地域への誇りや愛着を育む体験活動です。

自然体験だけでもなく、ふるさとの知識を学ぶだけでもなく、この2つを合わせて郷土を知り、好きになる。そんな新たなチャレンジを継続し、地域の人材育成に繋げていければと思います。


総務部  中島 博臣

1 コメント

  1. 兵庫県 上郡町B&G海洋センター 種継 武 より:

    中島さんの人柄から「みなかみ町」が想像できますね。 自然豊かできっと環境もすばらしいのでしょうね機会があれば一度、訪れてみたいです。 寒さも厳しくなりますのでご自愛ください。 お正月は、ふるさとで楽しい時間を過ごしてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事