【B&G職員リレートーク】リモート
職員リレートークB&G財団 企画部広報課 岡田です。
新型コロナ感染拡大の功罪の一つとして「リモートの普及」が進みました。
遅ればせながらB&G財団でも試験運用を始めた「リモートワーク」を筆頭に、「ウェビナー」と呼ばれるWebセミナー、ニュースで見た時には冗談としか思えなかった「リモート飲み会」までフツーの事となったようです。
私の子供時代1970年代の「リモート」と言えば、「+コントローラー」を略した「リモコン」でした。
超音波式リモコンでテレビのチャンネルが機械的にガチャコッと回り、有線リモコンで操縦する4号戦車プラモの後を戦車兵気分で追い、自分を中心に2本のワイヤーでエンジン飛行機をグルングルン回す「Uコン機」を借りて心身共にクラクラし、スーパーカーブームではラジコンのカウンタックに小遣いをつぎ込み、少年期を過ごしました。
(ちなみに、鉄人28号のリモコンに憧れたのは私の上の世代です。)
比べると、この40年に「リモート」のレベルは大きく進歩しましたが、根本は変わらないことに気づきます。
Remoteは、「距離的または時間的に離れている、関係性の薄い」ことを表すそうです。
しかし、先に挙げた「リモート」には、距離や時間、関係性の制約を超えて「つながりたい」と言う「対Remote」の意思が込められているようです。この点で現在の「リモート」も1970年代の「リモート」も、「つながるためのテクノロジー」と言えます。
そして、つながることを重視するなら、事物に直接触れる「実体験」がイチバンであることに変わりはありません。「リモート」は、実体験を補うものとして発展、活用されるでしょう。
今年広報課では、Zoomで全国10ブロックの海洋センターをつないだ水泳とバスケフリースローの「リモート記録会」を開催しました。
コロナ禍で人が集まれない中、全国のB&Gネットワークをつないだ交流事業として企画しましたが、生まれた時からネット社会がフツーで、ゲームの通信対戦で世界とつながる2020年の子供達に楽しんでもらえるか不安がありました。
Zoomでつないだスマホ画面は小さく、ゲームのようなかわいいキャラクターも、迫力ある演出も、心躍らせるBGMもありません。
それでも、実際に参加した子供達の反応は、私達の予想を大きく上回る盛り上がりとなりました。これこそが「実体験」の強さであり、「リモート」が全国10ブロックをつなげる手段となりました。
B&G財団がこれまで得意としてきた実体験をベースに、「リモート」技術を活用し、より多くの方とつながっていく可能性を感じた事業となりました。
「リモート」で、次は何ができるだろう?楽しみな時代です。