【B&G職員リレートーク】自然体験活動の教育効果測定
職員リレートークB&G財団 事業部岡田です。
私の担当する「海を守る植樹教育事業」が7年目、事業最終年度を迎えました。
この事業は、「ふるさとの木による、いのちの森づくり」を通じて、
①海の環境を守る森の育成
②森の役割と意義を学ぶ自然体験・環境教育
を目的としています。
この目的に対し、昨年度までの事業実績は、「①森の育成:24,058㎡に44,141本植樹、②自然体験・環境教育:植樹祭参加者16,000人」と数字で表せます。
ムズカシイのは、②「自然体験・環境教育」の効果を表すことです。
誰もが「自然体験・環境教育に効果あり」と考えています。磯遊びでお父さんがデタラメ解説をしても、虫捕りでお母さんがキャーとしか言わなくても、子供だけで原っぱを探検しても「親子の思い出、自然って良いな…」と実感できるからでしょう。
普通ならこれで十分なのですが、事業運営の立場では「教育効果測定」が求められるようになりました。
教育には「知識の変化⇒意識の変化⇒行動の変化」が期待されます。
知識の変化は、定量的な計測が容易です。しかし、意識の変化・行動の変化は、参加者個々の「性向・これまでの経験・これからの経験」など様々な因子が関わります。
さらに1つの因子が、プラスやマイナス 正反対の変化や思いがけない変化を起こすこともあります。
例えば 雪山山行の後で、雪山に熱中する人もいれば、夏山からも足を洗う人がいます。
「何の因子が?どのような変化を起こすのか?」十人十色、千変万化で、決まったモノサシで測ることが難しいのです。
それでも、事業の教育効果を「他人が理解できるように伝える」ためには、定量的な効果測定に取組む必要があります。
そこで 様々な「因子・変化」の中から、「本事業では、このプログラムにより、この変化を目指す」と定義付け、期待する効果(変化)を明確化して「植樹事業の教育効果測定」を行う事としました。
(分類 選択により、多くの事柄や細かな表情が、こぼれ落ちる点は否めません。)
今年度1,000件以上のデータを集め、「植樹事業の定量的な教育効果」についてまとめたいと思いますので、2018年度植樹事業実施地の皆様のご協力をお願いします。
教育効果測定の定量化を期待しています。数値化が、必要な時代になってきてますね。分析官頑張ってください!
ありがとうございます。皆さんの役に立つ結果が出れば良いと思っています。