【インターン体験記】インターンシップ生が見た! ひとり親家庭を対象としたカヌー・SUP体験会
インターン8月2日(木)、猛烈な暑さの中、東京都江東区の若洲ヨットハーバーにて、ひとり親家庭の親子を対象としたマリンスポーツの体験会が開催されました。
今回のイベントは、体験活動の経験が少ない親子を対象にしており、11組23名が集まりました。
当日、子供たちは、カヌー、スタンドアップパドルボード(以下SUP)、ボート遊覧の三つを体験することで、マリンスポーツの楽しさや、海の素晴らしさを知ったことと思います。インターンシップ生として、今回のイベントを通じて感じたことは、参加した方に喜んでいただけることの喜びと、B&G財団の指導、監視体制の充実ぶりの二点です。
参加した親子は初めのうちは緊張の面持ちだったが、徐々にマリンスポーツの楽しさに魅了され、多くの笑顔が見られるようになりました。SUPをしていた11歳の男の子は「ボードの上で、立つのはまだ怖い。でも、座っていてもスピードが出るので、気持ちが良い」と楽しそうでした。保護者の多くは、「普段なかなかできない体験をさせてもらっているので、来てよかった」と満足そうに話していました。
仕事をする上で、直接お客様に喜んでいただけることはなかなかないことだと思います。
参加者の笑顔や満足した様子をたくさん見ることができるので、やりがいのある現場だと思いました。
また今回のイベントでは、マリンスポーツを通じて、新たなつながりが生まれていました。「ひとり親家庭」という、同じ境遇を共有できる貴重な機会になったのではないかと思います。子供たちが当日知り合った子と打ち解け、一緒に遊ぶ様子は微笑ましいものでした。
また、B&G財団の運営の指導及び、監視体制の抜け目のなさに感心しました。それを、二つの出来事から、感じました。
一つ目は、体験会で使用する範囲を監視船で見回り、陸で監視している人と連携して、いつでも救命や救護を行える体制を整えていたこと。二つ目は、監視員同士で自分がいなくなる時に、欠かさず報告し、引継ぎを行ってっていたこと。これらは当たり前のことであるとは思うのですが、安全管理に信頼のおける体験会になっていたので、とても感心しました。
また、子供への指導体制も徹底されていました。指導員が海に入るうえでの、時間とルールをきっちりと線引きしていました。
時間に関しては、子供が「まだ海に入っていたい」と言っても、海から上がる時間になったら、上げさせていました。ルールに関しては、指導員であっても、「海に入る人は全員ライフジャケットを着用する」というルールを徹底していたことです。子供はできるだけルールに縛られず、自由に遊びたいと思っています。なるべく自由に活動させてあげたいと思ってしまいますが、それが思わぬ事故を招くこともあります。
「遊ぶときはめいっぱい遊ぶ」でも「守るべきことは守らせる」をバランスよく行うことが大切だと感じました。それによって、子供は、「やるべきときにはやる」というメリハリのある行動を学ぶことができると思います。
2018年度 B&G財団インターンシップ生
南木 恒平(明治大学 政治経済学部)