【B&G職員リレートーク】少年野球からみた親や地域のすがた


こんにちは、企画課の朝日田です。

私の小学6年生になる息子が、昨年12月に地元の少年野球チームを卒部しました。巨人軍終身名誉監督の出身地の影響か、ほぼ全ての小学校にチームがあり、土日祝日の朝8時30分から夕方5時までの練習など、少年野球がとても熱心なまち。息子もそんな環境の中、まさに汗と泥と涙にまみれた4年間を過ごしました。

 

入部してしばらくは、肩慣らしのキャッチボールなのに逃げ腰のキャッチング、「もっとベースに近づいて!」と言われ続けたバッティング。ポジションはショートながら、今でもショートバウンドは顔が逃げがちですが、気分は首位打者坂本です。卒部した今となって、息子の頑張りに、親バカながら頭が下がる思いです。

 

こんな少年野球チームですが、親のがんばり、支えが欠かせません。雇われコーチはおらず、父親が監督・コーチを務めます。また、息子・娘は卒部しましたが野球と子供をこよなく愛す保護者OBも手伝ってくれます。母親も、お弁当づくりやユニフォームの洗濯はもちろん、会計や渉外などチームの役割もあります。試合時の、スコアラーやウグイス嬢も母親の務めです。まさに子供も大人も全員野球です。

 

 

 地元出身、長嶋監督の指導にも物怖じしない子供たち


地元出身、長嶋監督の指導にも物怖じしない子供たち

 

ご近所さんもいろんな意味で応援してくれます

創部37年目を迎えるチームですが、良くも悪くもチームの存在は近所に浸透しています。ユニフォームを着て練習に向かう子供に、ご近所さんから「自転車の乗り方が悪い」「あいさつに元気がない」などの温かいご指摘や、「がんばって」「もうすぐ試合だね」などの励ましの言葉もかけられます。良くも悪くも注目度は高いと感じます。

 

地域のつながりの希薄化が話題となっていますが、まだまだ見捨てたものではないと実感しています。子供たちも、ユニフォームを着ることで、チームの一員としての自覚や責任を感じていると思います。

 

 

 チームを背負い、御輿も背負う子供たち


チームを背負い、御輿も背負う子供たち

 

子供が卒部した今、思うこと

息子の興味から始めた少年野球ですが(私もそそのかしましたが)、親子が一緒になり、ご近所さんも見守る素晴らしい組織だと感じます。時には、試合に勝つことを優先しすぎ、厳しく接することもありますが、試合に勝った時の子供たちの歓声と笑顔は何ものにも代えられません。子供たちにとっても、知らぬ間にみんなで努力して勝利を勝ち取る喜び、努力は報われることなどを感じているのではないでしょうか。そのために親は頑張るのかも知れません。

 

全国にはスポーツ少年団だけでも33,000を超える団体があるようです。いろいろな目的をもって親も子も活動していると思いますが、卒部しても気軽に立ち寄ることができる、家庭でも学校でもない居場所があることは、子供にとって大切な拠り所であり、親にとっても安心できる場所だと感じます。

 

息子が野球を始めたころ、プロ野球選手となって年俸5億円も夢ではないと思っていました。そんな息子が「中学行ったらバスケやるんだぁ」。Bリーグってそんなに稼げるの?そんなよこしまな考えもよぎりましたが、スポーツの楽しさと、スポーツを通じて社会を少しずつ感じてくれればいいと、ささやかに願っています。

 

 記念写真でもたくさんの大人が見守っています


記念写真でもたくさんの大人が見守っています

 

 

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企画部 企画課 朝日田 智昭

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