【B&G職員リレートーク】お父さんだって子育てを楽しみたい! B&G杉並海洋クラブの活動
職員リレートーク皆さんこんにちは。海洋センター・クラブ課の美濃越 香織です。
5歳になる娘が通う保育園は一組30名程度ですが、組の保護者会に出席するのは、ほとんどが母親です。保育園の役員として活動しているのも母親ばかり。子供達の送り迎えをするお父さん達も多いのですが、「育児は女性」というイメージがまだまだ強いのかなと感じます。我が家の主人も「“お母さん”ばっかりの集まりは気が引けるな…」などとつぶやいて、保護者会や役員会に顔を出したことがありません。
政府は、2020年までに男性の育休取得率13%の数値目標を掲げています。日本でも育休を取得する男性が少しずつ増えていると聞くものの、その取得率はわずか2.65%(2015年)だそうです。10月24日付の朝日新聞には、「パタニティー・ハラスメント」(子育てに積極的にかかわろうとする男性が職場で不利益な扱いを受けること)の問題が特集されていました。「子育て」を男性が楽しめる社会になるには、もう少し時間がかかるのかもしれません。
地元の子供たちにたくさんの体験をさせたい!
10月15日(土)、そんな状況を吹き飛ばすような、積極的に子供達のために活動するお父さん達が集まる「B&G杉並海洋クラブ」主催の活動に参加してきました。
B&G杉並海洋クラブは、東京都杉並区内のおやじの会のメンバーが中心となって2016年7月に誕生した新しい海洋クラブです。「おやじの会」とは、PTAと同様に学校の保護者による任意団体で、最大の特徴は、「やりたい人がやっている」という点です。そんな皆さんが活動の幅を広げるために、新たにB&Gの仲間となりました。
クラブ代表の半澤さんは、「地元の子供たちにできるだけたくさんの体験をさせてあげたい。皆、そこにやりがいをもって活動している」と話し、マリンスポーツにサマーキャンプととても熱心に活動をされています。
お父さんが楽しく活動できる場を増やしたい!
当日は、B&G杉並海洋クラブの指導者5名のもと、8組の親子など合計31名が東京・船の科学館に集合し、「カヌー実習」を実施。おやじの会主催なだけに、参加者もお父さんと子供の親子ペアが目立ちました。参加者は、2時間程度自由にカヌーを楽しんだ後、最後に2チームに分かれてレースを行い、大いに盛り上がっていました。
父親の育児参加や子供たちの体験活動の大切さが言われている昨今ですが、マリンスポーツなど野外体験は、お父さんならではの見せ場が多様にあります。今回の「カヌー実習」でも重いカヌーを軽々と運んで準備したり、率先して水に入ったりと、あちらこちらで活躍するお父さんの姿が目につきました。
参加したお父さんは「娘と普段できない体験が出来て良かった。娘が案外上手に漕いでいたのにもびっくりした。父親同士で話ができるのもいいですね」と、笑顔で話していました。
また、親子で楽しそうにペアカヌーを漕ぐ姿が印象的だった女の子は、「お父さんは、普段はゴロゴロしているけど、今日は一緒にカヌーができて楽しかった」と元気一杯に話していて、親と子ともに楽しい活動となったようです。
「子育ての場」とすると、どうしても“お母さん”が目立ちがちですが、視点を変えて「子供と一緒に体験活動をする場」とすることで、お父さん達も活動がしやすくなることを実感した一日でした。杉並海洋クラブのように「体験活動」をキーワードに、気軽にお父さんが活動できる場、活動しやすい場をつくることで、子育てを楽しむお父さんを増やしていきたいです!
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