【B&G職員リレートーク】高校野球の魅力とは
職員リレートークこんにちは!B&G財団の桐ケ谷です!
気温がグッと下がり、冬らしい日が多くなってきた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
私は、この季節になるとある感情を抱きます。「早く野球シーズンにならないかな…。」そうです。冬場は野球人にとっては、オフシーズン。プロ野球はもちろん、高校野球や草野球も試合を行いません。(高校野球では、12月~2月までは対外試合が禁止となります。)小学校から高校まで野球一筋。今でも草野球をやったり、1人で高校野球観戦に行ったりしてしまうほどの野球好きの私としては、何とも寂しい季節です。そこで今回は、せめてブログだけでも、野球関連のネタを書こう!と思うに至りました。興味のない人もいるかもしれませんが、少々お付き合いください。
1,015,000人。この数字が何の数字かわかる人はいますか?
これは、今年の全国高校野球選手権大会(夏の甲子園大会)の観客動員数です。この数字は、昨年の827,000人を大きく上回る数字であり、過去最多となりました。わずか2週間ほどの大会期間にもかかわらず、これだけの観客動員数を記録した背景にはいろいろあると思います。大きな要因として、まず1つ目は、今年が100回の記念大会であったこと、そしてもう一つは、「メディアをはじめとした、世間からの注目度の高まり」が挙げられるのではないかと思います。
最近では、ニュースや特番などはもちろん、人気バラエティ番組でも大きく取り上げられるようになり、これまで高校野球に興味のなかった人も高校野球に注目するようになったことは間違いないと思います。最近では、地方大会や練習試合の様子までニュースに取り上げられるなど、高校野球の注目度は日に日に増すばかりです。
このように、高校野球の注目度が高まっていくことに対しては、野球の発展を考えると良いことだと思います。しかしながら最近の高校野球は、「エンターテイメント性」が強くなってきているのではないか、と思う時があります。
甲子園では、昔から数々の名場面を生んできました。決勝戦でのノーヒットノーランや9回の大逆転勝利など、まるで映画の様な展開が起こることも、人々が高校野球に魅せられる大きな要因の1つであることは間違いありません。しかしながら最近では、そうしたドラマチックな展開を周囲が必要以上に期待してしまっているのではないかと思うことがあります。
数年前の甲子園大会では、9回まで負けていた高校が反撃に転じチャンスを広げていくと、球場全体が「劇的な展開」を期待し、負けているチームに大声援を送るといったことがありました。その時の対戦相手は、まるでヒール扱いをされているようでした。このような場面を目にすると、多くの観客が高校野球をショーとして観ているのではないかと思えてなりません。この点に、私は違和感を覚えると共に、エンターテイメント性が強くなっているのではと感じてしまいます。
本来の高校野球の魅力は、選手たちが「勝利」という目標に向かって日々努力し、その成果を試合で出すために懸命にプレーする、その姿勢にあると思います。確かに劇的な展開になれば試合は盛り上がるし、観ている方も楽しいと思います。しかし、高校野球は観客を魅せるためのショーではありません。試合内容や勝敗の結果は二の次であり、それを観ている側が求めてしまうとプロ野球と何ら変わらなくなってしまいます。
高校野球はあくまで教育の一環であるということを改めて認識するとともに、まるでプロ野球選手のように高校生に多くを求めてしまう風潮を、メディア等含め、今一度周囲が考え直してもらえたらいいなと思います。
私は、高校球児1人1人のそのひたむきなプレーに注目しながら、これからも1人の高校野球ファンとして応援し続けていきたいと思います。
自分も凄く高校野球には興味あります。 憚りながら自分も野球を(投手)肩を痛め断念した人間です。 肩を痛めても草野球をしていましたが60歳を過ぎると見るほうに専念。 愛媛には、今年の夏の「済美」をはじめ結構有名な高校も。 今は亡き宇和島東、済美高校の野球部監督「上甲監督」と近くの温泉に いろいろ話しました。 本当に高校野球は感動しますね。