「地域資源」と「海洋センター」が連携!新たなモデル事業がスタート!!
地域コミュニティ大分県竹田市で始まった新たなコミュニティモデル事業
B&G財団では、2015年度からの3年間、北海道積丹町・熊本県湯前町にて、「コミュニティモデル事業」を実施。海洋センターを多機能化させることにより、これまでの「スポーツの場」から、誰もが気軽に集える場所へとシフトしてきました。この事業を機に、積丹町と湯前町では、海洋センターの利用者数の増加だけでなく、子育て世帯等の新たな利用者の獲得やボランティア等の発足に繋がっていきました。
そして今年度から、新たに大分県竹田市にて「地域資源」を活用したコミュニティモデル事業がスタートしました。
大分県竹田市には、日本一の炭酸泉「長湯温泉」があり、古くから疲れを癒すための湯治湯として多くの湯治客が訪れています。これまで竹田市では、その温泉を利活用した浴用・飲用・湯中運動等による予防医療に取組み、入湯税を活用した国内初の「温泉療養保険制度」を立ち上げるなど、「温泉」を活用した健康づくりに注力してきました。
今回のモデル事業では、大分県竹田市の豊富な温泉を「地域資源」と位置づけ、その地域資源と海洋センターを連携させ、地域の活性化に繋げていくものです。
まず、海洋センターには、新たにトレーニング機器、体組成計などを導入し、運動設備の充実を図ります。また、テーブルや椅子等をロビーに設置することで、利用者のコミュニティの場を提供し、多くの利用者を呼び込んでいきます。
今後、海洋センターのトレーニング機器を利用した無酸素運動と、竹田市の温泉を活用した湯中運動をパッケージ化させるなど、竹田市の地域資源を生かした独自のプログラムを構築し、一般観光客への売り込みはもちろん、企業の福利厚生の一環として実施することで、主に市外からの利用者の増加を目指します。
全国初の取組み
今回のモデル事業には、竹田市の首藤市長も大きな期待を抱いています。5月に行われた調印式の中で、首藤市長は、「温泉と海洋センターが連携した事業は、全国でも竹田市が初めてだと聞いた。全国の海洋センターのモデルとなれるよう、課の枠を超えた連携を図り、しっかりと取り組んでいきたい。竹田市独自の健康プログラムを提供することで、市外からの来訪者を増やしたい。」と話されておりました。
そんな中、竹田市ではモデル事業開始後、様々な事業を実施してきました。今回は、その中で、「地域資源」と「海洋センター」を活用した事業についてご紹介したいと思います。
10月21日(日)に竹田市直入B&G海洋センターにて、「B&Gフォトウォークラリーinながゆ」を開催。このイベントは、海洋センター周辺に設けられたチェックポイント(全40か所)を歩いて巡り、そこで写真を撮影することで、得点を稼ぐというゲーム性のあるウォーキングイベントです。
イベントの制限時間は2時間。参加者は少しでも多くのチェックポイントを巡ろうと真剣になっていました。チェックポイントの多くは、竹田市の観光地や温泉関連施設となっており、ウォーキングをしながら観光も楽しむ方、途中で飲泉所に立ち寄り、温泉を試飲される方など、ウォーキングを通じて竹田市の地域資源の魅力を感じてもらいました。
参加者の中には、「ゲーム感覚で取り組めたのでとても楽しかった。気づいたら7キロくらい歩いていた。次回も必ず参加したい。」といった方や、「ウォーキングの途中でおしゃれなカフェを見つけたので、このあと行ってみようと思う。」といった声も聞かれ、イベント後も多くの方が観光地巡りや温泉へと足を運んでいきました。
この事業は、参加者の主なターゲットを市外と定め、チラシの配布や自治体広報誌への掲載のほか、イベント情報サイトやアプリへの掲載など、幅広い募集媒体を活用して集客を行いました。結果、参加者102名のうち、61名が市外からの参加となりました。
このようにプロモーションを強化することによって、自治体外からの参加も見込め、地域の活性化にも繋がります。海洋センターのみなさんも、イベントを企画する際には、自治体外の参加者もターゲットとしたプロモーション活動も行ってみてはいかがでしょうか?
竹田市では、これからも様々な事業を実施し、市内外から多くの人を呼び込んでいきます。今後も竹田市の取組みについて、月1回、情報発信を行っていきますので、ぜひチェックしてください!!