【B&G職員リレートーク】ありがとう
職員リレートークみなさん、こんにちは。
海洋センター・クラブ課の日原です。
B&G財団ホームページでは、11月から「夢をつなげ!B&Gアスリート」という連載記事を始めました。海洋センター・クラブにゆかりのある著名なアスリートの方々を紹介しながら、子供たちに向けたメッセージをいただく内容です。
そんな記事にあやかって、私も学生時代を通して続けてきた水泳という競技について少し触れてみたいと思います。
そもそもきっかけは?
私の場合、水泳を始めたきっかけは、兄が泳いでいるのを見て「自分も泳ぎたい!」と言ったことだったそうですが、何分、小学校に上がる前の話なので、当の本人はまったく覚えていません(笑)。ただ、両親ともに水泳の先生だったので、水泳を始めたのはある意味必然的なことだったのかもしれません。
練習を始めると、コーチから「周りの人に感謝の気持ちを持ちなさい。そのことがいつか自分を助けてくれるはずだから」とよく言われましたが、正直な話、ピンときませんでした。その言葉の意味をきちんと実感したのは、選手を辞めた後でした。
ある選手の話
水泳は個人競技に思われるかもしれませんが、学生の大会等では各種目で点数を重ねてチームの合計得点を競い合う団体競技の側面も持っています。そのため、個人種目において点数の入る8位と点数の入らない9位では、「天国と地獄」とか「9位以下はビリと一緒」などと言われたりします。
不思議なのは、何故かチームの1人が8位を取ると、その後も8位に入る仲間が続き、1人が9位を取ると9位が続くといったように、良いことも悪いこともチーム内で連鎖することです。
ある選手は、選手生活の最後の大きな大会で予選を8位で通過。9位の選手とは100分の何秒かの差でしかありませんでした。すると、ある選手のチームは不思議にも各選手が予想以上の健闘をみせて8位以上が続き、団体8位で入賞することができました。
このとき、ある選手はこれが自分の実力だと思ったそうですが、選手生活を終えた後に、「今思えば、自分だけの実力ではなく、チームのみんなに取らせてもらった8位だった」と思ったそうです。8位入賞という小さな、小さな勲章ですが、今でもチームのみんなに感謝しているそうです。
大切な“感謝”の気持ち
水泳の大会ですら仲間の力や勝負の流れに助けられることがあるのですから、社会の中、会社の中でも、私たちは知らず知らずのうちに誰かに助けられているのではないでしょうか?
ですから、盲目的に「目上の方や両親に感謝しろ」と言うつもりはありませんが、常に自分の周りにいる人たちへの感謝の気持ちを持っていたいものだと思います。その感謝の念が、いつか自分を助けてくれるかもしれませんし、すでに知らず知らずのうちに自分を助けてくれているのかもしれません。
また、人それぞれが感謝の気持ちを持って周囲と向き合っていれば、殺伐としたことの起きない優しい社会になるのではないかと思います。
年末年始、普段はなかなか会えない人に会う貴重な機会です。たまには感謝の気持ちを伝えてみるのもいいかもしれませんね。
それではみなさん、良いお年を!!
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