鉄分補給


子ども支援課岡田です。

先日も通勤列車が「列車内急病人救護のため遅延」しました。ラッシュ時の総武快速線の1編成の乗車人数は約2,500人。8時台上りは16本運行(3分45秒間隔!)。単純計算で総武快速線8時台の上り列車に40,000人が乗車しています。(実際は途中駅で乗客が入れ替わるので、実人数はこの数倍です。)

これだけ乗客が多ければ、列車内で急病人が出るのも仕方ありません。

今年6月、私の目の前で20代後半の男性が倒れました。眼を開いたまま気を失っている男性の肩を叩きながら声をかけると数十秒ほどで意識を取り戻しました。

今回の失神の原因は不明ですが、「列車内急病人救護」の多くは貧血症だと思います。

貧血の原因の70~80%は、鉄分が不足する「鉄欠乏性貧血」だそうです。ダイエットや偏食の他、長距離ランナーの足裏で赤血球が破壊される「ランナー貧血」、発汗に伴う鉄分流出などへの対処として、「鉄分補給」に心がける必要があります。

 

 

東京五輪サーフィン会場 上総一ノ宮駅の待合室

 

 

そこで、「鉄分補給」をネット検索してみると、サプリメントやレバー焼きなどと共に「鉄道旅」の記述を見つけました。鉄道旅は「高速より低速、短距離より長距離」が効くと分かり、「大回り乗車 千葉県一周」をしてきました。

大回り乗車は、JR路線の東京・大阪・仙台・新潟・福岡近郊に設けられた「運賃計算の特例」で、「指定エリア内、一筆書き、途中下車不可、有効期間1日などのルール」を守れば、実際の行程に関わらず「乗車駅と降車駅の最短経路の運賃」となるものです。

私の設定したルートは、隣の駅に行くのをいつもとは反対方向に、列車7本を乗り継ぎ、房総半島1周約350kmを8時間29分かけて移動するもので、きっぷ代190円でした。

鉄分補給には効果アリでしたが、一方で①乗り換え駅に「駅そば」があるのは千葉駅だけ、②下り線の乗客はほぼ学生だけ、③通勤通学“通院”の終わる昼の時間帯は乗り継ぎ48分待ち…など厳しい現実を知ることにもなりました。

現在、「駅そばは乗降客の多いターミナル駅の特権」なのです。そして、駅ナカビジネスに熱心なJR各社は「駅そば」から収益性の高い有名店(千葉駅は中華蕎麦とみ田)への転換を進めているので、「屋号」ではなく「○○駅の駅そば」と呼ばれるお店は、明日突然閉店するかも知れません。

つまり、「鉄分豊富なそば」からの鉄分補給もできなくなってしまうのです。

 

 

シャチやガメラでおなじみの鴨川シールド 安房鴨川駅

 

 

クラッと血の気が引いたので、鉄道の旅に出ることにしました。その路線は、南北1,726㎞の幹線を全線走破する寝台列車・豪華観光列車が1日20編成走る(所要37時間)鉄道天国です。

時間を考えると全線乗車はムリなので、乗車区間を選び一等寝台を往復予約しました。

ベトナム統一鉄道は、しっかり鉄分補給ができそうです。

 

 

ベトナム地図と鉄道予約票

 


地方創生部 子ども支援課 岡田 聖一
「鳥、釣り、乗り物全般(いつかはスーパーロボットも・・・)」が好きです。 齢を重ねるに従って、お釈迦様の「ご覧、世界は美しい」という言葉が実感できるようになりました。 今日も美しいモノに会えることを楽しみにしています。

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