子連れでも安全に海遊びを楽しむために
皆さんこんにちは。久しぶりにこの4月から事業課に異動した林です。
東京はまだまだ残暑が厳しいですが、皆さんは楽しい夏を過ごされていますか?
私は子供達に夏ならではの体験をさせたいと思い、2歳児と5歳児を連れて海水浴や大型レジャープール、農園でブルーベリー狩りをしながらプールで遊んだりと、ほぼワンオペな毎週末、身体が壊れそうなくらい全力で遊んで真っ黒です。
しかしこの夏も、水難事故の多さに心が痛みます。毎日のように、海や川で様々な年齢層の方々が犠牲になるこの状況に接し、水辺の安全教育事業を担当する身として、危機感が一層高まっています。
ただ最近の水難事故の報道を追っていると、ひとつ良い変化にも気がつきます。
それは報道各社が、被害者のライフジャケット着用有無について言及し、着用を促すようになったということです。
水難事故は多くが「コピペ事故」だとも言われます。それは、同じような事故が同じような場所で、何度も繰り返し起きているということ。
これだけ毎日のように水難事故が報じられてもまだ、ライフジャケットを着用せずに川遊びをしたり、風も波も強い中で海に入り、事故に遭う人がいるのが現実です。
事故事例やその原因、ヒヤリ・ハットを共有することで再発防止に繋がると思いますが、まだ情報が行き届かない方々が多く、報道や教育活動で繰り返し広く伝えていく必要性を改めて感じています。
■安全のためにしっかり準備をして海へ!
水辺のレジャーをする際、皆さんはどんな浮力体を持っていきますか?
私自身は長年海に通っていますが、プライベートではPFD(Personal Flotation Device)も、浮き輪すら持っていませんでした。しかし出産を機に、自分以外の大切な命を守るために購入。海やプールに行く際には、幼児用ライフジャケットを2着持参します。しかしただ着せていればいいわけではありません。
5歳の娘も2歳の息子も、足がつかないプールで怖がらずに上手に耳まで入れて、ライフジャケットで背浮きが出来るようになったので、周りの大人達から驚きの視線を感じます。
しかし息子は、怖がらずに海にもずんずん進んで行きますが、波に煽られ転んで頭から水に突っ込むと、足がふわっと浮いてしまい、うつ伏せのままジタバタ。
通常胸側の浮力が大きい作りになっていますが、まだ着慣れないので背浮きがうまく出来ません。
急いでくるっとひっくり返すと、上手に背浮きをして笑っています(笑)
子供の適応能力はスゴイなぁと思いますが、何事も慣れって大事ですね。
その他、スイミングスクールで使用されることが多いアームリングも、流れのないプールでは使用します。幼児でも比較的抵抗なくつけてくれますが、単独で身体全体をバランス良く浮かせるには少し練習が必要です。
プレゼントで頂いた足を入れるタイプの浮き輪は、レジャープールで息子が使用。流れるプールでは、ぷか〜と流される感覚が楽しいようで、好きなキャラクターものなら、イヤイヤ期の幼児でも喜んで乗ってくれそうです。
しかし、普通の浮き輪よりも重心が高いのでひっくり返りやすく、自力で起きあがるのが難しいため、常に隣で大人が付き添ってあげられる状態で使用しなければいけないですし、海だと波がありリスクも高いため使用していません。また、シャチやイルカなどの大型フロートは、風の影響を受け、離岸流にも流されやすく身体からも離れやすいため、海や川には適していません。
その他にも、幼児連れで海に行く際には…
■天気予報や潮汐を見て、風が強い日や台風前後は行かない(海は特に風や雷を見る。台風前後はうねりが出る)
■海浜での滞在時間は短めに(体力消耗、熱中症対策)
■凍らせたゼリーやフルーツを持参して休息・水分補給をしっかりと(熱中症対策)
■活動スペースの砂浜の危険物を拾ってから放つ(ガラス片や空き缶など怪我防止)
など、当たり前のように気をつけていることがありますが、何より心がけているのは、常に目を離さず、手を離さず、子供達が怖がらずに楽しめるギリギリのラインを見極めて、万一の時の怖さと楽しさを両方教えるということです。
海遊びの楽しさをたくさんの子供達に知って欲しい。
これからも細々と続けたいです。