【B&G職員リレートーク】一見するときれいでも、ごみは落ちています


こんにちは、B&G財団の東條です。

 

2015年の国連サミットでSDGsが採択されたことで、環境問題として「ごみ」、とりわけ海洋ごみについて、関心が高まっています。

 

私は、学生時代(随分と昔ですが)にボーイスカウト活動をしていました。私たちの活動では「来た時よりきれいに」を合言葉に、活動後のテントサイト掃除やトレッキング時は落ちているごみを拾うことをしていましたので、自分たちの活動するフィールドを掃除することは、ごく当たり前のことと考えていました。

 

B&G財団でも、1989年からクリーンキャンペーン(現在のクリーンフェスティバル)を実施し、活動フィールドの水辺にあるごみを拾い、環境保全に取り組んできました。2019年度には「東京運河ごみゼロカヌーツーリング」を実施し、カヌーに乗って、都内の内部河川に浮いているごみを回収。今年度も5月30日(日)にごみゼロカヌーツーリングを実施する予定です。

 

カヌーに乗った川の清掃活動

カヌーに乗った川の清掃活動

 

自然体験活動は水辺でも陸上でも、活動場所がきれいだと、それだけで気分が乗ってくるものです。

 

 

 

改めてはじめました。ごみ拾い活動

 

多少なりとも昔から環境問題に関心があったことと、少し前の報道で人体からもマイクロプラスチックが発見されたとの記事を読み、かなりの衝撃を受けました。そこで、できることから何かしなければいけないと考え、川の清掃活動団体に所属して川のごみ拾いすることにしました。川に出て流れているごみを拾うと、我々の周りにはプラスチック製品が多いことに気付かされます。ペットボトルは目立つのでまだいいのですが、特に箱キャラメルなどの透明な包装ビニールは、見つけにくく、拾いにくいので困りものです。

 

メイン活動水面の新川

メイン活動水面の新川

 

この日の取れ高は少な目(うれしいことです)

この日の取れ高は少な目(うれしいことです)

 

 

最近になって、駅前で清掃活動しているボランティア団体を知り、そちらにも入れてもらい、月1回の清掃活動も行うようになりました。日本に来た外国人旅行客が「道にゴミが落ちていない」ことに驚いているという報道を目にすることがあります。しかし、実際のところは道路の植え込みには、多くのごみが落ちています。見えにくいところにあるので目立っていないことが本当のところです。街中でよく目にするごみはやはりたばこの吸い殻。同じ場所で同じ銘柄の吸い殻を何度となく拾うので、この場所で定期的にたばこを吸い、ポイ捨てする人物がいることに気付きました。

 

この中にごみが3つ隠れています

この中にごみが3つ隠れています

 

30分の清掃活動でこんなに取れました

30分の清掃活動でこんなに取れました

 

 

 

ごみを出すことも、拾うこともできるのは“人間”

 

地球上にいる生物の中で、ごみを出すことができるのは人間だけで、そのごみを拾うことができるのも人間だけです。海や川、山で活動するときは、きれいな方がいい。だから私は、ごみを拾う側になって、環境保全活動を続けていきます。

 

 


企画部 企画広報課 東條 剛之

2 コメント

  1. 浜田市三隅B&G海洋センター 阿瀬川 より:

    東條さん、お世話になっております。最近よく見かけるのが、ゴミは各自でお持ち帰りください。家庭のゴミはご遠慮ください。ポイ捨て禁止など。当海洋センターでは、最近忘れ物が非常に多くあります。そして、取りに来られません!安く物が買えて便利な社会になり、飽きっぽく、物を大切にしません!開発が進むと同時にこれらもゴミになります。何でもあり、許される、時代の流れだから〜!ではなく、挨拶や礼儀が自然に出来る人材育成が必要と考えます。モラルの向上になり、ゴミ0に繋がると思います。 全て人間の仕業、人間か解決、自分も気をつけ、同歳、東條さんの取り組みを参考に励みます✨

    • 東條 より:

      阿瀬川さん コメントありがとうございます。 忘れ物は、海洋センターに持って行ったこと自体を忘れているのかもしれませんね。昔のことですが、セミナーやクルーズ忘れ物を、その持ち主がいるはずの子供たちに見せても、持ち主が現れない。とても不思議でした。そんな子供たちが増えているのでしょうか。ものを大切にする気持ちを伝えていきたいですね。 私は、阿瀬川さんたちのような地域で活動している皆さんに感化されて、できることをやっているだけですよ~。皆さんの話を聞くと、「俺も行動しないと」と思うのです。

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