特集「建てる・作る」

 夏休みの宿題「自由研究・工作」は、進んでいますか?
 現生人類の学名は、「ホモ・サピエンス(賢い人)」です。この他にヒトの特徴から「ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)」、「ホモ・ファーベル(工作する人)」などの呼び方もあります。「工作」は、ヒトの本質的な特徴のようです。
 今回の特集は、「建てる・作る」をテーマに
1.東京タワーをつくった人 内藤多仲(山梨県南アルプス市) 
2.黒板コンパスを発明した数学教育者 曽田梅太郎(愛知県豊川市)
3.阿波人形浄瑠璃の人形師 天狗久(徳島県徳島市)
4.世界のタンゲと呼ばれた建築家 丹下健三(愛媛県今治市)
の4作品をご紹介します。

  1. 内藤多仲(ないとう たちゅう)

    東京タワーをつくった人 内藤多仲 ないとう たちゅう

    山梨県南アルプス市
    マンガ家:原作 江宮隆之、マンガ 花松あやか、監修 内藤多四郎 山田眞
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    内藤多仲さん(ないとう たちゅう)は、明治19年(1886年)山梨県中巨摩郡榊村(現南アルプス市)に生まれた建築構造学者、建築家です。「耐震構造」という地震が起きても建物が壊れにくくなる仕組みを考え、「耐震構造の父」と称されました。また、東京タワーなど多くの塔を設計したことから「塔博士」とも呼ばれています。

  2. 曽田梅太郎(そだ うめたろう)

    黒板コンパスを発明した教育者 曽田梅太郎 そだ うめたろう

    愛知県豊川市
    マンガ家:監修 今泉孝之、マンガ からたちはじめ
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    曽田梅太郎さん(そだ うめたろう)は、明治19年(1886年)愛知県宝飯郡穂野原村(現豊川市)に生まれ、広島高等師範学校へ進み、教科書の執筆や広島高等師範学校教授、雑誌「学校数学」創刊など数学教育に力を注ぎました。また、黒板用コンパスなど教育用具の発明、欧米の数学教育を学ぶ世界一周の旅を行い、数学教育のみならず学校運営全般について、昭和48年(1973年)87歳で亡くなるまで教育に取組みました。

  3. 天狗久(てんぐひさ)

    阿波人形浄瑠璃の人形師 天狗久 てんぐひさ

    徳島県徳島市
    マンガ家:原作 草壁知里、マンガ ぐんたお
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    初代天狗久(てんぐひさ)は、幕末安政5年(1858年)阿波国名東郡中村(現徳島県徳島市国府町)に生まれ、16歳で人形師に弟子入りし、「阿波人形浄瑠璃」で使う阿波木偶の伝統的技法を受け継ぎつつ、ガラス眼の採用・頭の大型化など時代に合わせた人形作りに情熱を注いだ。生涯に制作した人形頭は千点を超え、徳島市内にある天狗久の旧工房は「天狗久資料館」として一般公開され、作業場や関連資料など展示されています。

  4. 丹下健三(たんげ けんぞう)

    世界のタンゲと呼ばれた建築家 丹下健三 たんげ けんぞう

    愛媛県今治市
    マンガ家:原案・監修 豊川斎赫、マンガ 愛馬広秋
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    丹下健三さん(たんげ けんぞう)は、大正2年(1913年)大阪府堺市に生まれ、生後間もなく中国に渡り、大正9年(1920年)父の出身地である愛媛県今治市に帰国、昭和10年(1935年)東京帝国大学(現東京大学)工学部建築科に入学、同大学院卒業後から昭和49年(1974年)まで、東京大学で教鞭をとり「丹下研究室」を主宰。その建築・都市計画は、世界的に高い評価を得て「世界のタンゲ」と呼ばれています。