2022.08.02 UP 地域コミュニティ再生モデル事業 水害ボランティア研修会・水上レクリエーション体験会を開催(北海道大空町)
大空町女満別B&G海洋センター(北海道)で水害ボランティア研修会と水上レクリエーション体験会を7月23日に開催。防災ボランティアや消防少年団など43人が参加しました。悪天候のため、会場を海洋センターの艇庫からプールに変更して実施しました。
この研修会と体験会は、B&G財団と大空町が連携して取り組む「地域住民による自助・共助の防災体制づくり」事業の一環として実施。当日は大空消防署の協力の下、地域住民対象の水害ボランティア研修と、小学生を対象としたカヌー・SUP体験、水辺の安全教室を行い、地域住民の防災意識を高めることをねらいとしています。
「地域住民による自助・共助の防災体制づくり」事業は、指定避難所となっている大空町女満別B&G海洋センターにおいて、自然災害発生時における自助・共助できる防災体制を確立するため、定期的な避難訓練やボランティアの育成、学校授業での防災教育の実施などを行い、地域防災力の強化・コミュニティの活性化を図ることを目的に2021度から実施しています。
水害ボランティア研修会
研修会には町の防災ボランティアや消防少年団など20人が参加。「ロープワーク」「陸上からの救助」「水上からの救助」の3つのプログラムを行いました。
ロープワークは、災害時だけでなく日常生活でも役立つ、ツーハーフヒッチ、リーフノット、ボーラインノットの結び方、それぞれの用途や特長について説明を受けながら練習しました。
陸上からの救助は、呼びかけによる救助方法のレクチャーを受けた後、ロープやペットボトルなど長いものや浮くものを使った救助について、実際にレスキューロープやペットボトル、クーラーボックス、ボールを使用した救助活動を体験しました。
水上からの救助では、ビッグSUPを救助艇に見立て、溺水者の救助に向かう設定で救助活動を体験。子どもたちはレスキューロープやパドルや使って、悪戦苦闘しながらも救助活動に取り組んでいました。
水上レクリエーション体験会
カヌー・SUP・消防レクリエーションを3グループに分かれて体験。カヌー・SUPは初めて体験する子どもも多くいましたが、海洋センター担当者の指導の下、全員がスムースにパドリングができるようになりました。消防レクリエーションは消防士の指導の下、子どもたちが溺者役になり、レスキューロープを使った救助方法を体験しました
参加した子どもたちは「ロープワークがおもしろかった」「水上からの救助は力がいるので大変だった」「今日学んだことを家族に教えてあげたい」といった感想を話してくれました。
大空町女満別海洋センターでは、今後も様々な防災に関する研修会を実施し、地域住民による自助・共助の防災体制づくりを進めていきます。