2023.01.31 UP 地域コミュニティ再生モデル事業 「通学合宿」を海洋センターで実施(大分県中津市)
中津市耶馬溪B&G海洋センター(施設愛称:やばすぽ)で、耶馬渓町内の小学3~6年生を対象とした2泊3日の「通学合宿」を実施。下郷・城井・津民小学校の3小学校から21人が参加。
児童たちが親元を離れ、海洋センターに宿泊し、他校や学年の異なる児童との団体生活の中で、食事の準備や洗濯、掃除などを自分自身で行いながら、自立心・社会性・協調性を育むことをねらいとして実施されました。
今回の通学合宿は、B&G財団と中津市が連携して取り組む、地域活性化を目的とした「宿泊機能付加による過疎地域海洋センターの交流拠点化」事業の一環として行われました。
「宿泊機能付加による過疎地域海洋センターの交流拠点化」事業は、海洋センターに簡易宿泊所の機能を付加し、スポーツ合宿誘致やキャンプを活用した誘客促進、地域住民との交流促進などを通して、地域活性化を図ることを目的に2022度から実施。
体育館2階のサブアリーナに簡易ベッドや室内用テントを設置し、約50人が宿泊できる宿泊室に変更するとともに、可動間仕切りを設置し、宿泊がない場合には通常の体育館利用もできるように改修。1階には調理室、食堂、ランドリールーム、バリアフリートイレを設置したほか、宿泊者の利便性向上のため無線LANを設置しています。
1月15日(日)
児童たちは海洋センターに集合、オリエンテーションを受け、班ごとに各自の役割分担を決めた後、就寝用のテント・布団・毛布など寝具を受け取り、早速、夕食の準備に取り掛かりました。この日の夕食は、中津市食生活改善推進協議会の方々にサポートいただきながら、カレーを作りました。自由時間にはボッチャやレクリエーション、夜には映画上映会も行いました。
1月16日(月)
翌日、起床後にラジオ体操を行い、朝食を済ませてマイクロバスに乗って、各学校へ登校。下校後はおやつを食べ、宿題をしたり、体育館でドッジボールやタグラグビーなど思いきり体を動かしました。夕食後は耶馬渓ジュニアボランティア・リーダーの指導の下、手話学習会を行いました。
1月17日(火)
最終日、子どもたちは「ドッジボールやタグラグビーなど、普段できない大人数での遊びができて楽しかった」「手話で自己紹介できるようになれてうれしい」「違う学校の子と仲良くなれてよかった。来年も参加したい」などと笑顔で話し、マイクロバスに乗り込みました。
中津市食生活改善推進協議会、耶馬渓料飲組合、耶馬渓ジュニアボランティア・リーダーなど、地域の方々の協力を得て、2泊3日の通学合宿は無事終了しました。
中津市耶馬溪海洋センターでは、様々な企業・団体と連携し、県外から多くの人を呼び込み、地域住民との交流を促進することで、子どもたちの地域への愛着(郷土教育)や高齢者の生きがいづくりなど、地域活性化に向けた取り組みを進めていきます。