活かしてますか?まちの地域資源(温泉編)第4話
温泉施設「御前湯」と運動施設「竹田市直入B&G海洋センター」を一体的に運営することで、2017年7月「温泉利用型健康増進施設(連携型)」として厚生労働省の認定を受けた大分県竹田市。
さらに、水着でお湯の中を歩いて運動する歩き湯を含む温浴療法施設(クアハウス)、地元食材を使った食事を提供するレストラン、宿泊棟からなる複合的療養施設「クアパーク長湯」も2019年4月にオープンし、地域住民、観光客の双方に向け、「健康づくり」をキーワードとしたソフトプログラムの提供が始まっています。
これら、充実した施設の活用を含め、総合的な地域住民の健康づくりに努めているのが竹田市の保健健康部門(前回、第3話にて活動内容をご紹介)ですが、施設拡充による活用機会の増加や、「健康づくりプログラム」の利用ニーズの高まりと共に、専門的な知見にもとづき指導・サービスのできる人材の確保・育成の必要性が生じました。
そこで、竹田市の保健健康部門の主導により、竹田市独自の地域資源(温泉、自然、食、環境等)を活用しながら、住民、観光客など幅広く健康づくりプログラムを提供する「竹田市総合インストラクター」の養成が行われました。
竹田市総合インストラクターとは?
地域資源(温泉・自然・食・環境等)を生かした健康づくりの支援者として、特に、国民保養温泉地に指定されている「竹田温泉群」で行う温浴療法や湯中運動を支援する竹田市独自の資格です。
現在2期、合わせて50名の講習修了者がおり、現在、「御前湯」「クアハウス」での温泉入浴指導や、ヘルスツーリズムの認証を受けた観光プログラム「健康ながゆ旅」のガイド、高齢者の筋力維持向上を目指す「健幸運動教室」など、竹田市内で行われる幅広い「健康づくりプログラム」に参画するなど、竹田市の指導者層の中核を目指してスキルアップに取り組んでいます。
また2019年10月には法人化し、竹田市との業務委託契約を結んで「竹田市直入B&G海洋センター」でのトレーニングルーム管理・運動指導業務を受託。雇用の場の創出に向けての一歩を歩みだしています。
(1)竹田市総合インストラクター養成講座 カリキュラム
温泉や温浴療法、運動指導からなる講座 49単位(98時間)の受講が必須となります。
(2)竹田市総合インストラクターの活動
①「クアパーク長湯」での湯中運動指導に向け、指導者研修を受講
②竹田市直入B&G海洋センター トレーニングルームの管理委託業務、運動指導
竹田市総合インストラクターの感想
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竹田市総合インストラクター協会
会長 斉藤 純二 氏
私たち総合インストラクターは今日まで竹田市特有の資源(温泉・自然・食・環境)を活用して、市民の皆さまと共に健康寿命延伸と健康で活力ある地域づくりに取り組んで参りました。健幸運動教室や健幸ウォーキング、湯中運動、健康ながゆ旅など様々な事業を実施してきましたが、当初少なかった参加者も次第にその数を増し、成果を実感する様になりました。
今後はさらに万全な組織とするために協会の法人化を目指し、会員相互の研修を重ね、指導者としての意識を高め、竹田市民はもとより、竹田市を訪れる多くの来訪者の健康づくりにも取り組んで参りたいと思います。
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竹田市総合インストラクター協会
温泉利用指導者 佐藤 認 氏
私は竹田市が持つ地域資源の素晴らしさを市民の皆さんや観光等で訪れてくださる方々に知っていただきたいと思っています。
そして、それらの資源を有効に、かつ、楽しく活用して頂き、健康の維持増進をお手伝いしたいと考え「竹田市総合インストラクター」になりました。現在、地域の方を対象に「健幸運動教室」や「ウォーキング」、「湯中運動教室」などを行っています。
また、ヘルスツーリズム認証を受けた「健康ながゆ旅」のガイドも担当させて頂いています。この活動では、市内外の参加者への健康チェックを行い、地域の自然、文化を感じていただきながらのウォーキングを楽しみ、地元のオーガニック食材を使ったランチを食して温泉入浴をしていただきます。もちろん健康に有効的な入浴指導も行います。湯上りには希望者に心身の状態の変化もチェックします。
これこそ総合という名の付くインストラクターの仕事であると感じています。参加者の方々にも喜んで頂いていることを幸せに感じています。
今後も常に自らのスキルアップに取り組み、利用者の方々の満足度アップ、元気アップに努めたいと思います。
B&G財団は、まちの「B&G海洋センター」と連携した地方創生のアイデアを応援します!
「温泉」と連携したB&G海洋センターの活用は一つの取り組み事例です。
各自治体の、地域資源を活かす新たなアイデアがありましたら、ぜひB&G財団にご相談ください!
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