【B&G職員リレートーク】若者の車離れは本当か


こんにちは。事業部 休眠預金事業担当の遠藤です。
今年の夏もまた全国的に異常気象が続きましたが、皆さまの地域は如何でしたか。被災された地域の皆さまには、心からお見舞い申し上げます。
 
さて、皆さんも若者の車離れについては、よく聞かれる言葉の一つだと思います。そうは言っても、場所によっては一人に1台ないと何かと不便な地域もありますね。
今回は、本当に若者の車離れが進んでいるのか、国の統計から調べてみました。
 
先ずは、最新の統計数値となる令和3年(2021年)の厚生労働省の人口動態統計から20代から60代の出生数および警察庁の運転免許統計から各世代の自動車免許取得率をピックアップして計算してみました。なお、自動車免許は大型、中型、準中型、普通の総数としています。
 



 
令和3年版 警察庁「運転免許統計」から


 
単純計算になりますが、30代、40代の取得率90%を超える割合からみると、確かに20代は約82%と8%余り取得率が低くなっています。運転免許の取得率が減少していれば、当然運転する人も少ないので、若者の車離れは本当のこととなります。
私、個人としては、20代の自動車免許の取得率がもっと低いと感じていましたが、現実としては80%を超えているので意外に感じています。やはり自分で車を運転できないと困ることが多いということでしょうか。
 
また、60代の運転免許の取得率が72%強になっています。これは私の推測ですが、今の60代が20代の頃は、ドライブに行くのに男性が運転して女性が助手席に乗るのが当たり前でしたので、女性が運転免許を取得することが少なかったからではないかと思います。
 
それとともに、40代と20代を比べると人口が600万人以上も減少していることが分かります。日本は1960年代から1970年代にかけて高度経済成長の時代でもあり、人口も成長に合わせて増えており、そこに団塊ジュニアが加わる40代は1,800万人を超えています。
人口が減少すれば、当然、自動車も相対的に販売数が減ることになり、日本自動車工業会が発表している新車販売台数をみると全体として2012年から横ばいから減少に転じていることが分かります。
 

一般社団法人日本自動車工業会の資料による国内の自動車新車販売の実績


 
また、若者の自動車離れの理由について、インターネットで検索すると非常に多くの項目が出ていますが、特に次の理由が多いように思います。
「必要性を感じないから」「車に興味がないから」「お金が掛かるから(購入費用が高い、維持費が高いなど)」、また都市部の人と思いますが「公共交通機関で十分」という理由も見受けられました。
 
世界中で地球温暖化など環境問題もあり、自動車のEV(電気自動車)化が非常に早く進んでいます。また、自動運転の実用化や近い将来には空飛ぶ車も実用化することと思います。
そのような時代を迎える頃には、自動車免許が不要となる車も出てくるでしょう。
 
 


事業部 休眠預金事業チーム 遠藤 卓男

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