【B&G職員リレートーク】「山の日」を前に
職員リレートークみなさん、こんにちは!総務課の中島です。
もう間もなく、お盆休みとなりますね。8月11日から15日くらいまでをお休みとされている企業が多いようですが、その期間を利用してアウトドアスポーツを楽しまれる方も多いのではないでしょうか。
私はB&G財団の職員という事もあって、夏のアウトドアスポーツといえば「海」に関係したものを挙げたいところですが、この休みの初日にあたる8月11日は「山の日」ということもあり、今回は登山について考えてみたいと思います。
日本の登山人口はおよそ700万人!!
近年の登山ブームによって、全国にはおおよそ700万人の登山人口がいると言われています。昨年から「山の日」が施行されたこともあり、今年のお盆休みも多くの登山者で各地の山々は賑わうのではないでしょうか。当然、この祝日に合わせて全国で「山の日」にちなんだイベントも開催され、それを目当てに山を訪れる方も多いはずです。
私は田舎の出身で小さいころから山に親しんできましたので、テントをザックに入れて各地の山々を巡り、縦走する楽しさなどを身近に感じてきました。
そんなこともあり、近年のブームによって山を好きな方が増えることはとても良いことだと思っていますが、入山者の増加に伴ってこんな残念なニュースも耳にするようになりました。
・山岳遭難死・不明319人 4年連続300人超、単独登山が6割(2017年6月15日付 日本経済新聞)
・平成28年における山岳遭難の概況【PDF】(警察庁生活安全局地域課)
登山ブームの陰で・・・
2016年の山岳遭難者数は2,929人(登山に限定すると2,101人)で、過去最多だった2015年(3,043人)に引き続き、2番目に多い遭難者が出てしまっています。しかも、水難事故と比べてみると昨年の水難者数は1,742人(発生件数は1,505件)で、山岳遭難者数は実に1,000人以上も多いのです ( ゜Д゜;)!?
原因を見てみると「道迷い」「滑落」「転倒」がその約7割を占め、年齢層別では全遭難者の半数以上が60歳以上ということで、体力や注意力の低下などによって遭難が発生していることが読み取れます。
転ばぬ先の杖
では、遭難を防ぐには、どうしたら良いのでしょうか。一番簡単な答えが「山に行かないようにすること」ですが、私はその考えには反対です。私自身、山での経験から多くのことを学びましたし、愛好者にとっては登山が人生を豊かにする大切なものだからです。
「転ばぬ先の杖」ということわざがありますが、アウトドアスポーツで事故を未然に防ぐためには、必ず安全に関する知識を身に着け、事前の準備を整えておくことが必要となります。それは登山で言えば、自分や同伴者の経験・技術・体力に見合った行程の選択、天候等の情報収集と状況判断、季節や条件に合った装備品・食料品の準備などです。
山だけでなく、自然の中での活動には必ずリスクがありますが、リスクから逃げるのではなく、それを知ったうえで自然と向き合い、活動を楽しむことがアウトドアスポーツの醍醐味の1つだと思います。そのためにも「転ばぬ先の杖」が大切になってくるのではないでしょうか。
ちなみに・・・先ほど水難者数と山岳遭難者数を比べましたが、実は、死者・行方不明者数については水難者数が816人とかなり多いのも事実です。(山岳遭難者数の2倍以上)
B&G財団はそんな水辺の事故から「自分の身を守るための知識や技術」を提供しています。
この夏、海や川など水辺に行くことを計画されている方は、ぜひB&G財団のサイトにも訪れてみてください!!
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