2023.11.09 UP 障害者スポーツ推進プロジェクト 第1回実行委員会を開催

2023年10月31日、今年度の「障害者スポーツ推進プロジェクト」第1回実行委員会を開催。 事業の本格稼働に向けた初回の実行委員会ということで、昨年度の取り組みである「B&Gスポ・レク倶楽部」を通じた成果や課題を実行委員・実行団体で振り返るとともに、その結果を反映した今年度の事業スキームや目標を共有した。

冒頭、B&G財団 朝日田常務理事から「本プロジェクトでは障がい者と健常者が共にスポーツを楽しむことで相互理解を深めていくことを趣旨としている、そのために定期的な活動ができる環境を構築していきたい。B&G財団としても、本プロジェクトを通じて得た知見やノウハウを全国461カ所の海洋センターや自治体と共有し、スポーツ共生社会の実現に向けて尽力して参りたい」と、本事業への期待の言葉を述べた。

その後、事務局から本プロジェクトの事業趣旨や昨年度の取り組みと課題を、各海洋センターからは地域の紹介や計画概要、現状の進捗・課題の報告があり、特にそれぞれの担当者からの悩みや相談については、委員や他センターの担当者からも積極的な意見が発せられるなど、活発な意見交換の場となった。

委員会を通じて各委員からは、『今後、「3×3バスケ」という切り口で、車いす利用者や知的障がい者を 対象にした支援を行うが、現場の意見を大切にして楽しめる環境づくりを行っていきたい』（弘田委員）、 『障害者の絶対数が少ない中で、健常者との交流を進めるのは難しい実情がある。一方で、大人に比べて子供には健常・障害の有無による壁をあまり作らない特長もある。垣根のない交流を意識して進めていきましょう』（田口委員）

『現代では、子供たちの方が通級指導などを通じて障害に対する理解が自然と育まれているのではないか。子供同士の交流も視野に入れて、将来的なクラブ継続をお願いしたい。B&G財団がハブとなって事例を共有し、より良い方向に進めて行ければと考える』（朝日田委員）

との意見・講評があがった他、藤田委員長からは総評として、『運営委員会には障害者スポーツの専門家にぜひ参画してもらうべき。これからの考え方として、障害者・参加者に対して事業主催者が与えるだけではなく、一緒に考えていく事が大事。　第三期「スポーツ基本計画」には「つくるスポーツ」が明記されている。多様な人が交流して一緒にスポーツを行うためには一緒に協力して作り上げていくことが必要である』とまとめた。