2024.02.16 UP 障害者スポーツ推進プロジェクト 「インクルーシブイベント」を開催(香川県高松市)
1月28日、香川県高松市国分寺B&G海洋センター体育館で、「B&Gインクルーシブイベント」として、「高松市スポーツ少年団インクルーシブイベント パラスポーツ体験会 スポーツを楽しもう」が開催された。
この「インクルーシブイベント」は、スポーツ庁の「障害者スポーツ推進プロジェクト」の受託事業として実施するもので、障がいの有無に関わらず、障がい者と健常者がともにスポーツを楽しむことで、障がい者への理解を図ることを目的に実施。イベントには、インクルーシブクラブとして活動している「みんなで踊ろうヒップホップダンスクラブ」に通う小学生から成人までの障がい児・者、40名と市内のスポーツ少年団の子供たち36名ほか、保護者等も含め150名が参加した。
開会式では、(公財)高松市スポーツ協会 会長 大西 努氏、高松市スポーツ少年団 本部長 西山 文人氏のあいさつの後 B&G財団理事長の菅原が本事業の趣旨と高松市のすばらしさなども交えて挨拶。
続けて、高松市の大西秀人市長より本プロジェクトの事業趣旨のほか「東京2020開催を機にパラスポーツにも関心が高まったが、障がい者が日常的にスポーツに親しむ環境が整っていないのが喫緊の課題である。高松市のスポーツ推進計画にも“障害者スポーツの推進”を位置付けているが、今後もさらに障がい者の方のスポーツ推進と環境整備に取り組んでいきたい」と挨拶した。
障がい者のヒップホップダンス いよいよ練習の成果の発表です
イベントの最初には、「みんなで踊ろう!ヒップホップダンスクラブ」のメンバーによるダンス発表会が行われた。このヒップホップダンスクラブは、「障害者スポーツ推進プロジェクト」の事業受託を受け、2023年10月に立ち上げた障がい児などを対象としたヒップホップダンス教室である。小学生から成人まで48名が、毎月1回ヒップホップの練習を重ね、今日、このインクルーシブイベントでいよいよその発表会を行うというものだ。
いよいよダンスの発表・・
このダンスクラブで10月からヒップホップの指導を行ってきた滝川先生を先頭に、ダンスクラブのメンバーが整列。みんな、いつもと違う雰囲気、大勢の観客の前に、少し緊張していたものの、音楽が流れ始めると、すぐにノリノリに。この日は「おどるポンポコリン」と「ジャンボリミッキー!」の2曲を披露。
そして、滝川先生の「会場のみんなも一緒に踊ろう!!」の呼びかけに、会場にいたスポーツ少年団の子どもや保護者ほか、大西市長や菅原理事長も一緒に見よう見まねで踊り、軽快な音楽と元気よく踊るダンスクラブの子どもたちの様子に会場が一体感に包まれるとともに、大いに盛り上がった。
2曲を踊り終わるとダンスクラブのみんなは、とても良い表情に。「楽しかった~」の感想が口々に聞かれ、みんな“やりきった”というとても良い表情を見せてくれた。
クラブの参加者に話を聞くと、「みんなと踊れて楽しかった。ダンスが大好きになった」と感想を話してくれた。
その後は、「パラスポーツ体験会」としてダンスクラブの子どもたちとスポーツ少年団の子どもが一緒になり5種目のパラスポーツを体験。初めて経験する種目も多く、ボッチャからは「よっしゃー!!」など大きな歓声も聞こえ、みんなが楽しんでいる様子が伝わり、会場は熱気に包まれた。
参加者感想
参加したスポーツ少年団の子どもからは「ダンスクラブのみんなが楽しそうに踊っていたので、ぼくも楽しめました」「ジャンボリミッキー!が良かった。仲良くなった後に、最後にもう1回みんで踊れたら良かったな」「ダンスクラブの子たちが元気よく踊っていて、私たちも元気に楽しく踊ることができました」との感想が聞かれた。
ダンスクラブ子ども感想
また、ダンスクラブの子どもたちからは 「思っていた以上にみんな張り切って踊ってくれたので嬉しかったです」「緊張したけど楽しかった」「心がうきうきして、みんな笑顔で楽しかった」と感想を教えてくれました。
「障害者スポーツ推進プロジェクト」とはスポーツ庁から委託され、障がいのある方とない方がともに楽しむ機会を創出し、障がい者が生涯に渡ってスポーツを楽しめる環境を整えることを目的に実施している。
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