2022.08.04 UP 障害者スポーツ推進プロジェクト B&Gスポ・レク倶楽部 活動報告 その1（岩手県奥州市、静岡県御前崎市、熊本県宇城市）

今年度から、スポーツ庁「障害者スポーツ推進プロジェクト」として、障がい者を対象とした「B&Gスポ・レク倶楽部」が3ヵ所の海洋センターで始まりました。 各開催地の活動をレポートします。

奥州市は、岩手県南部の北上盆地に位置し、豊かな自然と広大な扇状地は古代から栄えてきました。東北自動車道、国道4号、東北新幹線、東北本線が通る交通の利便性から工業・商業も発展していますが、何より「前沢牛」が全国的に有名です。
　この前沢地区にある海洋センターでは、6月28日 ひまわり園食堂ホールと隣接する上姉体会館を会場に、社会福祉法人ひまわり会 知的障がい者通所授産施設ひまわり園の入所者49名ほか計74名が参加し「障がい者スポーツ体験会」を開催しました。
参加者は3グループに分かれて、ボッチャ、スマイルボウリング、ラダーゲッターの3種目をローテーションで体験。指導したNPO法人前沢いきいきスポーツクラブ指導者が、障がいの程度や会場スペースに応じて、入所者と園の職員が一緒になって楽しく競技ができるようルールを変更するなど、臨機応変に対応して教室を運営しました。
　体験会終了後の「ふりかえり」では、参加者から「楽しかった」、「自分のペースでできた」との意見が寄せられました。

御前崎市は、静岡県西部の遠州の南端に位置し、北部は牧之原台地から続く丘陵地、南部は遠州灘に面した電力・水産・観光で栄える市で、市名にもなった「御前崎」が全国的に有名です。
　この御前崎地区にある海洋センターでは、6月11日 海洋センター第一体育館を会場に、放課後等デイサービス リカバリー池新田に通う小・中・高生5名ほか計11名の参加をいただき「障がい者 体育館でレクリエーション」を開催しました。
　参加者は、広い体育館に用意されたミニトランポリン、各種ボール、馬型バランスボール ロディ、ソフトテニス、バスケットボール、ストラックアウト、スカットボール、フラフープ、フリスビーなどの運動用具を自由に使い、友達と競ったり、一人でチャレンジしたりと思い切り身体を動かし夢中になって遊びました。
　あっという間の1時間の活動を終えると、参加者から「また来たい」との声が上がりました。

宇城市は、熊本県中央部に位置し、熊本駅まで電車で17分の利便性と熊本県の海の玄関口として栄えてきました。特に三角港は、世界遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」に登録され全国的に有名です。
　この三角地区にある海洋センターでは、7月16日 海洋センター体育館を会場に、就労継続支援Ｂ型事業所 あいランドの入所者12名ほか計17名の参加をいただき「B&Gスポ・レク倶楽部 第1回活動」を開催しました。
　参加者は、広い体育館に用意された縄跳び、竹馬、フラフープ、各種ボール、卓球、バドミントン、ミニバレー、ヘルスバレー、室内グラウンドゴルフ、クロリティ（輪投げ型のニュースポーツ）などの運動用具を自由に使い、思い思いに身体を動かして遊びました。
　後日、事業所のスタッフから「日頃、感情を表に現わさない利用者が、帰りの車中で楽しそうな笑顔でした」と感謝の電話をいただきました。

誰もがスポーツに親しむ「B&Gスポ・レク倶楽部」の活動を今後もお伝えします。