2022.12.09 UP 障害者スポーツ推進プロジェクト B&Gスポ・レク倶楽部 「インクルーシブフェスタ in 宇城市」を開催
12月3日、宇城市三角B&G海洋センター(熊本県)で「インクルーシブフェスタ in
宇城市」を開催。就労支援事業所に通所する障がい者約30人を含む、111人が参加。視聴覚障害の疑似体験やニュースポーツのモルックを通じて交流を図りました。
この事業は、スポーツ庁「障害者スポーツ推進プロジェクト」受託事業の「B&Gスポ・レク倶楽部」の一環として実施。障がい者と健常者が一緒にスポーツ活動することを通じて、障がいについて考え理解を深める機会を提供とするとともに、共生社会の実現に向けた取り組みとして実施しました。
第1部は、世界ジュニアパラ陸上競技選手権ガイドランナーで、熊本県障害者スポーツ指導者協議会の柴尾源太氏から「障害者もスポーツがしたい ~スポーツができる環境を~」と題し、パラ陸上競技や練習環境について講演いただいたほか、サイレント伝言ゲームやブラインド体験などを実施。視聴覚障害の疑似体験を通じ、伝える難しさや信頼関係を築く大切さなどについて学びました。
続いて、第2部はモルック体験会。障がい者と健常者がチームに分かれ対戦を楽しみました。モルックは、フィンランド発祥のスポーツで「モルック」と呼ばれる木製の棒を投げ、「スキットル」と呼ばれる木製のピンを倒すスポーツです。
モルックを投げて倒れたスキットルの内容(本数または表示された数字)よって、50点ピッタリになった方が勝ちというルールで、人気上昇中のニュースポーツです。ルールが簡単なため、小さい子どもから大人まで一緒に楽しむことが出来るのが特長です。
ほとんどの参加者がモルック初体験で、ルール説明を受け、それぞれコートに分かれて練習を行ってから競技を開始。「あれをねらって投げるといいよ」「やったー!」など互いに声を掛け合いながら、対戦相手の子どもたちと障がい者が和気あいあいと楽しんでいました。試合が終盤に差し掛かってくると、どのコートも白熱し、あちらこちらから「よっしゃっ!」「うわー惜しい!」などの歓声が体育館に響き渡りました。
就労支援事業所の職員からは「みんながとても楽しんだ。このような機会があるのは大変ありがたい」との声が寄せられました。
このインクルーシブフェスタは、「B&Gスポ・レク倶楽部」の実行団体である、岩手県奥州市と静岡県御前崎市でも実施予定です。
「B&Gスポ・レク倶楽部」は、障がい者が通年で継続的に多様なスポーツやレクリエーションを楽しめる環境を海洋センターに整えることにより、障がい者のスポーツ実施率向上とスポーツライフを豊かにすることを目的に、スポーツ庁「障害者スポーツ推進プロジェクト」の委託事業として実施するものです。
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