2024.03.07 UP 障害者スポーツ推進プロジェクト B&Gインクルーシブイベント 富山県南砺市で「○▲□運動会」を開催(富山県南砺市)

スポーツ庁 - 文部科学省

2月23日、富山県南砺市の南砺市福野体育館で、B&Gインクルーシブイベント「○▲□運動会」が開催された。
これは、スポーツ庁の2023年度「障害者スポーツ推進プロジェクト」の受託事業の一環として実施するもので、障がいの有無に関わらず、障がい者と健常者がともにスポーツを楽しむことで、障がいへの理解を図ることを目的に実施。運動会には、市内の放課後デイサービス利用者や特別支援学級に通う障がい児あわせて17名と、市内の小中学生や保護者など51名の合計70名が参加し様々なスポーツを楽しんだ。

当日は南砺市の田中幹夫市長が来場し、開会式で「スポーツや文化活動には多くの人を集める力がある。その力を生かして、お互いに多様性を認め合い、皆が理解し合う機会として欲しい。「障害者スポーツ推進プロジェクト」への参画を機会に、南砺市としても共生社会に向けたこのような取り組みに、さらに力を入れていきたい」と挨拶を述べた。

田中市長 あいさつ

田中市長 あいさつ

続けて、B&G財団朝日田常務理事から、「参加者の中にはスポーツをすることが苦手な人もいるかも知れないが、スポーツにはそれ以外にも『見る、支える』といった参加方法もある。今回の運動会は、主催者やスタッフが皆さんを「支え」、工夫を凝らして楽しめる形にしている。今日の活動を通じて、皆さんがそれぞれのスポーツの楽しみ方を見つけてくれたらと思う」と挨拶した。

  • B&G財団朝日田常務理事 あいさつ

    B&G財団朝日田常務理事 あいさつ

  • 伝統芸能「餅つき太鼓」で選手を激励!

    伝統芸能「餅つき太鼓」で選手を激励!

タイムや得点ではなく、1回目から2回目へのレベルアップを競う特別ルールを複合チームで楽しむ

今回の「○▲□運動会」は、障がい児も健常児も楽しめるように、一般的なスポーツや競争のルールの「タイム」「得点」の上位を勝者とするのではなく、1回目の挑戦の後に良い結果を得るにはどうするかチームで話し合って2回目にトライし、その改善の差をもって得点とする特別ルールで行われた。
これは、これまで2回開催された「障害者スポーツ推進プロジェクト実行委員会」において、肉体的・技術的に差のある多様な参加者全員が楽しめるにはどうすべきかという運営者の悩みに対し、有識者である委員から提供されたアドバイスを生かして南砺市の事業担当者が練り上げたもので、多くの参加者が目新しいルールに頭を捻りながら楽しくチャレンジしている様子であった。

  • 「変則玉入れ」では高さの異なるカゴを使用

    「変則玉入れ」では高さの異なるカゴを使用

  • 担架をイメージした「チャレンジレスキュー」

    担架をイメージした「チャレンジレスキュー」

今年度の本プロジェクトの取り組みが市から評価される!

今回の事業後に、担当者から嬉しい報告があった。
本プロジェクトの取り組みが市からも評価され、南砺市のスポーツ推進計画(後期)に障がい者スポーツについての明記がされるようになるとの事である。

現地担当者の言葉:
「本事業を前進させるために、今以上に思いの強い支援者や、協力者との繋がりを作れるよう、環境づくりを積極的に行いたい。また、今後も市との連携を密にして、この事業がより広く展開できるようにしていきたいと考えている(南砺市福野体育館/南砺市福野B&G海洋センター 大村氏)」

集合写真

集合写真

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