2023.03.07 UP 障害者スポーツ推進プロジェクト B&Gスポ・レク倶楽部 第3回実行委員会を開催
2月24日、B&G財団会議室で「B&Gスポ・レク倶楽部」第3回実行委員会を開催しました。今回は、各モデル地域の今年度の実施状況と成果、今後の課題等について発表し、意見交換を行いました。
冒頭、藤田委員長から「今回の実行委員会では、事業成果として上手くいったことが報告されると思いますが、上手くいかなかったこともぜひ共有し、来年度につなげていただきたい」と挨拶をいただきました。
その後、岩手県奥州市前沢、静岡県御前崎市、熊本県宇城市三角の各センターから、各地のスポ・レク倶楽部の通常活動、実行委員会での検討内容、インクルーシブフェスの実施内容と、成果と課題、今後の展望や次年度の計画を順次報告いただきました。
活動報告資料-1
各地の「B&Gスポ・レク倶楽部」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、当初予定していた活動が実施できない時期がありました。そこで、各拠点を通信で繋ぎ、遠隔地でありながら、リアルタイムで得点を競うオンライン運動会を実施するなど、試行錯誤しながら活動を展開。当初の目標を上回る参加人数を得るとともに、下期に予定していたインクルーシブフェスも予定どおり実施することができました。
活動報告資料-2
各委員からは「参加者や保護者のアンケートを分析して、その結果を次に活かしてほしい」(田口委員)、「障がい者の方たちが、前向きにスポーツを実施していくようになれば、行政も動きやすくなるではないだろうか。ポジティブに楽しいものを創り上げるようにしていってほしい」(金子委員)などの意見をいただきました。
最後に藤田委員長は、第3期スポーツ基本計画には“つくるスポーツ”という概念が取り入れられています。まさに障がい者スポーツでは、みんなで楽しむことができるよう、現場の状況に応じてルールを作っていくことも必要だと話したうえで、「今回のプロジェクトで得たものは3つあると考えています。一つは、障がい者にスポーツを楽しむ機会を提供できたこと。次は、障がい者へのスポーツ指導やイベント実施のノウハウを得たこと。これは、運動を苦手とする方たちや高齢者の方たちへの指導にも必ず結びついてきます。もう一つは、共生社会を創造できたこと。共生社会は一緒にやっていくことということが大切で、これがないと、障がいだけではなく、能力や知能で分けられる社会となってしまう。そうではなく、多様な人がいて、それぞれが互いに認め合う、それが共生社会であると思います。そのようなことを目指した事業であったと考えています」と総評をいただきました。
今後、本プロジェクトの報告書を取りまとめて、スポーツ庁に提出する予定です。
実行委員会名簿
氏名 | 所属 | 備考 | |
---|---|---|---|
委員長 | 藤田 紀昭 | 日本福祉大学 スポーツ科学部長 | |
委員 | 田口 亜希 | 日本パラリンピアンズ協会 副会長 | |
委員 | 金子 知史 | 日本財団子どもサポートチーム チームリーダー | |
委員 | 及川 浩行 | 岩手県 奥州市前沢B&G海洋センター | 実行団体 |
委員 | 土屋 あづさ | 静岡県 御前崎市B&G海洋センター | 実行団体 |
委員 | 松下 和史 | 熊本県 宇城市三角B&G海洋センター | 実行団体 |
委員 | 東條 剛之 | B&G財団 事業部長 |
「B&Gスポ・レク倶楽部」は、障がい者が年間を通じて多様なスポーツやレクリエーション活動を継続的に楽しめる教室を海洋センター等で行い、障がい者のスポーツ実施率向上とスポーツライフを豊かにすることを目的に、スポーツ庁「障害者スポーツ推進プロジェクト」の委託事業として実施しています。
関連ページ
B&G財団メールマガジン
B&G財団の最新情報をメールマガジンにてお送りいたします。ご希望の方は、登録ボタンよりご登録ください。