2023.03.06 UP 障害者スポーツ推進プロジェクト B&Gスポ・レク倶楽部 「インクルーシブフェス ~ボッチャ体験交流会 in 奥州~」開催(岩手県奥州市)
2月19日、奥州市前沢B&G海洋センター体育館で、「B&Gインクルーシブフェス~ボッチャ体験交流会 in 奥州~」を開催。パラリンピックボッチャ競技2大会連続メダル獲得の廣瀬隆喜選手と東京大会監督村上光輝氏を講師に招き、障がい者18名を含む 地域住民・親子連れなど総勢119名が参加しました。
この事業は、スポーツ庁「障害者スポーツ推進プロジェクト」受託事業の「B&Gスポ・レク倶楽部」の一環として実施。障がい者と健常者が一緒にスポーツ活動することを通じて、障がいについて考え理解を深める機会を提供とするとともに、共生社会の実現に向けた取り組みとして実施しました。
開会式では、奥州市小野寺隆夫副市長が「インクルーシブ社会の実現に向け、ボッチャで交流を図って欲しい」とご挨拶されました。
続いて、パラリンピック4大会(北京・ロンドン・リオデジャネイロ・東京)連続出場、リオ大会銀メダル・東京大会銅メダルなど日本のみならず世界でもトップアスリートとして活躍する廣瀬隆喜選手(西尾レントオール所属)が、ボッチャのデモンストレーションを行いました。ボッチャは、コート内に置かれた目標球(白ボール)に、赤と青6球ずつのボールを投げたり、投げることのできない人は勾配のある台を転がしたりして、いかに近づけるかを競います。個人・ペア・チーム戦があり、パラリンピックの正式種目となっています。
東京パラリンピック日本代表監督を務めた日本ボッチャ協会強化本部長村上光輝氏の指示どおりに、廣瀬選手が正確にボールを投げると、参加者から自然と驚きの声が上がり続いて大きな拍手が贈られました。
世界レベルの妙技を披露した廣瀬選手は、その技で獲得したパラリンピック・世界選手権の銀・銅メダルを見せてくれました。
村上監督は「ボッチャは、両手両足が使えない障がい者も参加できるパラスポーツですが、障がいの有無や年齢に関わらず、誰もが楽しめるスポーツです。“選手が車いすで困ることは何か?”とよく質問されますが、“車いすで困ることはない”と答えています。大切なのは、“障がい者のために何かをやってあげる”のではなく、“障がい者と一緒にどうしたらよいかを考える”ことです。」と話してくれました。
競技デモに続いて、ボッチャ交流会を行いました。参加者は、体育館内に設けられた6つのコートに分かれて、障がいの有無や世代の違いも関係なく、みんなが一緒になってボッチャを体験しました。
参加者から、「間近で廣瀬選手の技術を見ることができた」、「ボッチャの投球や戦略の難しさと面白さを感じた」、「パラアスリートのスゴさを感じた」、「チーム戦で、小学生とチームを組んで一緒にボッチャを楽しめた。年代、障がいに関係なく一緒に出来ることは素晴らしい」、「車いすの方と一緒にスポーツを楽しめることに驚いた」などの感想を伺いました。
閉会式では、一般社団法人岩手県障がい者スポーツ協会三浦拓朗常務理事が「岩手県は障がい者スポーツの振興に力を入れているが、障がい者と健常者が一緒にできるスポーツはなかなかありません。今回のインクルーシブフェスはみんなで楽しむことが出来ました。今日の体験を各地域に持って帰って広めて欲しい」閉会の挨拶をしました。
誰もがスポーツに親しむ「B&Gスポ・レク倶楽部」の活動は今後も広がっていきます。
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