北海道積丹町の今【8月レポート】~海洋センターを活用した地域コミュニティの再生に関するモデル事業~


「地域コミュニティの再生・活性化事業」について、秋の足音が聞こえ始めた北海道積丹町の様子についてお伝えします。

 

普段の生活の便利さと災害時の不便さを実感!

 

8月4日(木)5日(金)、災害発生時に速やかに避難所の設置・運営ができるよう、避難所の生活を体験しておくとともに、地域住民及び関係職員の防災意識の向上と地域力の強化を図るため、北海道積丹町が「B&G避難所体験講座」を実施。一般町民、小学生、職員等72名が参加し、避難所で炊事作業を行いながら災害時における食事の事情を知るとともに、防災備品の使用や避難所での疑似宿泊などを体験しました。

 

 会場となった積丹町B&G海洋センター体育館。災害時に実際に使う、「避難所」と書かれた大きな赤いコーンが置かれています


会場となった積丹町B&G海洋センター体育館。災害時に実際に使う、「避難所」と書かれた大きな赤いコーンが置かれています

 

炊事の際には、避難所体験講座と同時開催された少年教室「B&G野外体験プログラム」で使用されたものを手本に、ブロックを使った“かまど”を用意。お湯を沸かして非常食を温めましたが、ガスや電気と違い、火をつけるまでの手間とその火力を維持することは難しく、普段の生活の便利さと災害時の不便さを実感することができました。非常食を調理した後は、災害時に貴重な水を節約できるよう使い捨てできる「エコ食器」に盛り付けて食べました。

 

災害発生の時期によっては、寝具等必要なものが変わっていきますが、いつ発生しても必ず必要になるのが食事です。今回の体験は、各家庭の非常食の備蓄について考え直すきっかけになったことと思います。

 

 かまどで火おこし体験・調理を行います


かまどで火おこし体験・調理を行います

 

 普段とは違う苦労を経験しながら作ったご飯は格別です


普段とは違う苦労を経験しながら作ったご飯は格別です

 

プライバシーが制限された環境を実際に体験

 

防災備品の使用体験では、町に配備されている防災備品と防災用品会社の協力によって借用した各種機材を実際に使用。専門講師と町防災担当職員による防災講話も実施し、参加者からは、避難所生活で一番お世話になる仮設トイレや各種寝具等に積極的な質問が飛んでいました。皆さん、これらのプログラムを通して着の身着のままで避難した際の生活や、プライバシーが制限された環境について、体験的にイメージすることができたことと思います。

 

 寝具の説明に聞き入る参加者の皆さん。普段の生活で使用頻度が高いものに対しては集中力が違います


寝具の説明に聞き入る参加者の皆さん。普段の生活で使用頻度が高いものに対しては集中力が違います

 

避難所疑似宿泊体験では、少年教室の参加者(小学生・スタッフ等33名)のほか、一般町民4名、職員4名が宿泊し、プライバシーが制限される避難所の環境を体感しました。

 

(参加児童の感想)

・非常食は初めてだったけれど、おいしかった。

 

・災害が起こっても、避難の現場を体験をしていれば食事や宿泊は安心できる。

 

(参加者の感想)

・町に防災備品として配備されているものの使い方が分かってよかった。

 

・日頃からB&Gの事業で火起こしをしている小学生に習いながら、火起こし体験に参加した。避難の現場でもB&Gのプログラムが様々な形で役立つのだと感じた。

 

・子供から高齢者まで様々な年代の方が集まる避難所の運営には、海洋センター職員だけでなく、避難者自身が運営に関わることが必要だと思った。

 

・町の防災備品だけではなく、卓球用の仕切りや柔道用の畳など、海洋センターに既にあるものも避難所運営に使用できることがわかった。

 

・大型テレビや図書コーナーなど、去年から新たに設置されたスペースがあったので、避難所の中にも娯楽があってよかった。共有スペースの必要性をあらためて感じた。

 

 

 

まだまだ防災に対しての意識向上と地域力の強化が必要だと思いますが、老人会の会長や自治会の役員等、多くの団体の方々に参加いただき、町全体として取り組むことができました。

 

今後も各関係機関と連携しながら、万が一の災害時に備え、一般町民及び職員へ避難所体験の機会を提供し、防災意識の向上を図るとともに地域が一丸となって災害に立ち向かえる“コミュニティ”の構築を支援してまいります。

 

 

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事業部 事業課 櫻井 裕之
茨城県かすみがうら市 2016年度自治体派遣研修生

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