北海道積丹町の今【2月レポート】~海洋センターを活用した地域コミュニティの再生に関するモデル事業~
地域コミュニティ「地域コミュニティの再生・活性化事業」について、北海道積丹町の様子をお伝えします。
積丹町では高齢者に様々な「学びの場」を通じて、生き生きと充実した生活を送ってもらおうと「リフレッシュ学級」を実施しています。音楽療法体験もそのひとつで、今回は2月1日、8日に出前講座として海洋センターに隣接する特別養護老人ホームで行いました。
音楽療法の力!!
そもそも、音楽療法って何だろう?と思いますよね。簡単に説明しますと「音楽を聴いたり演奏したりする際の生理的・心理的・社会的な効果を応用して、心身の健康の回復、向上を図る健康法のひとつ」となります。
積丹町では音楽療法を平成21年から総合文化センターで実施していましたが、今年度は「地域コミュニティの再生に関するモデル事業」で設置したカラオケ機材やテレビを有効に活用し、昨年4月28日に海洋センターのミーティングルームで行いました。
参加者は、馴染み深い童謡や歌謡曲を歌ったり、音楽クイズとして歌詞の一部を提示し曲を当てて合唱したり、クイズに出てくる曲の共通点(「リンゴ」と「青」等)頭を働かせて探したり等々、大きな声で歌う、笑うなどしながら心も体もリフレッシュしていました。
出前講座!!
また、同4月に海洋センターの近くに特別養護老人ホームがオープン! 徒歩1~2分と非常に近いことから施設利用者にも海洋センターの事業に興味を持ってもらい、さらに参加してもらうきっかけづくりとして、今回の出前講座を行うこととしました。
参加した皆さんは、始めは緊張気味でしたが、次第に手拍子や声を出すなど、音楽療法を十分に楽しめたようです。
利用者の方からは
・音楽療法を介して近隣のデイサービス利用者との交流も考えられる。
・ストレス発散に良い。
・やわらかい雰囲気で参加しやすかった。
等の意見をいただきました。
本来なら、海洋センターに来てもらって講座を実施することができたらよかったのですが、冬の外出は入居者の負担が大きいということで、出前講座となりました。春以降には、海洋センターまで散歩したいという声もあり、出前の効果を実感することができました。2月末には「転倒予防プログラム」も実施する予定なので、今回同様、多くの入居者の方々に参加してもらいたいものです。
今回、出前講座を行ったことで、多くの方々に海洋センターへの興味を持ってもらうことができ、また、外に出て散歩に行こうという気持ちを持ってもらうこともできました。
特別養護老人ホームでは、入居者以外の方でも浴室を使えるようにしている他、一般利用者と入居者が一緒にくつろげる場所も用意されています。また、海洋センター利用者が入居者の方と特別養護老人ホームに行って交流することもできます。それぞれの利用者が交流することで、更に地域が活性化することが期待できます。
日本全国で高齢化が進んでいる昨今、お年寄りの元気が地方を元気にしていきます。雪が解けたら海洋センターに遊びに来てもらい、住民同士の交流を図ることで町を元気にしていきましょう!
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