【B&G職員リレートーク】計画運休から考える備え


事業課の坂倉です。

9月30日、台風24号の影響により、JR東日本では初めて首都圏の在来線全ての「計画運休」を実施した。その後、東京メトロ、西武鉄道、小田急電鉄など相次いで午後9時以降の計画運休の情報を流した。

 

この日は日曜日で、私も含め多くのサラリーマンが休日であったにも関わらず、45万人余りに影響が出た。さらに、翌日の月曜日は始発直前になって倒木などの影響により運転を見合わせたため、一部で激しい混雑があり91万人余りに影響が出た。このような内容がNHK NEWS WEBで報じられていた。

 

通勤や通学に加え、経済的にも影響があったとの報道もある。計画運休に合わせ百貨店や飲食店などは2時間早めに店を閉めたとして、1都3県で約33億円の損失が出ると試算したエコノミストもいる。

 

9月30日 JR大崎駅に張り出された「運転計画について」

9月30日 JR大崎駅に張り出された「運転計画について」

 

私は、中学まで静岡県の漁村で暮らしていた。村が台風の進路に入るたびに学校を休んで砂浜に置いてある小型の漁船や伝馬船(木製の小型の船)を路地に陸揚げしたり、家の雨戸を固定したりする台風対策を手伝わされた。

 

また、この頃は電線の設備が完全ではなかったためか、台風のたびに停電になって特に夜間は不自由した。

だから母は、明るいうちに「ろうそく」と家中の懐中電灯を食卓の上に揃えてくれた。そんな経験から台風が来た時の「備え」を覚えた。

 

普段は穏やかな南伊豆の漁村

普段は穏やかな南伊豆の漁村

 

台風対策と言えば沖縄の出張中、幾度かその手伝いをした。

沖縄本島北部の東シナ海に面したところに“マリンピアザオキナワ”というホテルがある。このホテルでは、ドルフィンプログラムやセーリングプログラムなど、一度に200人の修学旅行生がマリンスポーツを体験できる環境が整っている。

 

今年の6月、この時期には珍しく台風6号と7号、2つの台風が直撃した。高層ビルや高い山がない沖縄の台風は風が強い。この時も風速30mくらいはあっただろう。

 

ここのスタッフは台風の発生と進路に極めて敏感である。気象庁の予報のほかJTWC(米軍合同台風警報センター)などの情報をこまめに収集している。この時も海上に係留している大型クルーザーや各種の船舶のほか、水上アスレチック器材などを陸揚げ、吹き飛ばされないようロープでラッシングする。手慣れてはいるがスタッフ総出で丸1日の作業となる。手遅れは命取りになるからだ。

 

台風7号の台風対策で上架した半潜水艇「ピアザ1」と手前ポンツーンボートをスタッフは夜間もウォッチする

台風7号の台風対策で上架した半潜水艇「ピアザ1」と手前ポンツーンボートをスタッフは夜間もウォッチする

 

今回の計画運休については、実施したことに賛否の声があるようだ。私はこのような取り組みが定着することを願うが、これだけを頼りにしたくない。なぜなら、現在のスーパーコンピューターによる天気予報は、高い確率で台風の強さや進路を予報している。

 

台風が接近もしくは直撃すれば鉄道がストップしたり、道路などが通行止めになったり、通過した後も何らかの影響が出ることは予測できる。

肝心なのは情報に対して、一人ひとりが「適切な備え」が出来ることであり、このことが定着していけば、災いによる影響も軽減できる。

 

 


事業部 事業課 坂倉 一寿

1 コメント

  1. 吟と舞  より:

    全体を通して、いいコメントだと思います。さりげなく沖縄も宣伝したり、親の教えを披露したり、最終的には、今後の台風や自然災害についての個人個人の気持ちの餅から備え方について嫌みのない意見が述べられていると思います。

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