【B&G職員リレートーク】ご存知ですか?“褒める”ことにはこんな効果が…
職員リレートークみなさん、こんにちは。
事業部の大関です。
皆さんは、小さい頃の「褒められた」記憶はありますか?
あまり記憶には残っていないかもしれませんが、きっとたくさん褒められて育てられたことと思います。
「親や先生、近所の人から『褒められた経験』が多かった人は、社会を生き抜く資質・能力が高い。」
こんな調査結果が国立青少年教育振興機構から発表されました。
資料:http://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/117/File/290425gaiyou.pdf
調査によると全国の20代~60代の男女 5,000人を対象にウェブアンケート調査を実施。
主な内容は以下のとおりです。
① 社会を生き抜く資質・能力
・へこたれない力、意欲、コミュニケーション力、自己肯定感
② 子供の頃(就学前~中学生)の体験や人間関係
・家庭での体験(基本的生活習慣、お手伝い、家族行事、家族との愛情・絆)
・地域(放課後や休日)の体験(友だちとの遊び、一人遊び、塾、スポーツクラブ、遊びの熱中度等)
・学校での体験(委員会活動、部活動、職業体験、学習意欲)
・人間関係(親、先生、友だち、近所の人)
③ 価値観・人生観や現在の生活状況
・就労観、結婚観、子育て観、道徳観、今の生活に対する充実感 等
その結果の一部に「親や先生、近所の人から『褒められた経験』が多かった人は、社会を生き抜く資質・能力が高い。」という内容がありました。
この調査で言う「褒める」は運動に関して注目したものではないですが、少し私の過去を振り返ってみたいと思います。
私は入社当時、東京都江東区深川にありました「B&G東京海洋センター」(平成15年度に閉鎖)にインストラクターとして勤務していました。
毎日、ジャージにTシャツで多くの地域住民の方と接してきました。主に子どもの指導が多かったのですが、入社当時は子供の集団の前に立つだけでも緊張して、冷や汗をたらす毎日でした。
2歳児から中学生まで幅広い年代と接していましたので、最初は対象者によって指導の際の表現を変えることに苦労しました。特に、幼児が相手だとなかなか伝えたいことが伝わらず、集団を動かすこともままならない状況でした。
そんな状況でしたので、褒める余裕などあるはずもなく、全員の前で「よくできたね!」「がんばったね!」とありきたりな振り返りで教室を終わらせていました。
そんな中、4年目を迎えた年に「B&Gフロアリズム」「B&Gアクアリズム」と言う幼児を対象とした運動プログラムの開発に携わらせていただきました。
開発会議の中では指導の様子を毎回ビデオで撮影し、振り返りを行いました。映像を見ながら各インストラクターの指導内容について全員でディスカッションをしましたが、私の指導には指摘事項がたくさん出てきました。
目の前の子しか見ていない、スタートさせたけど、ゴールした後の指示を出していない、淡々と子どもを回すだけで言葉がけも少ない等々…
正直へこみましたが、自分でも客観的に見ることで、気づくことがたくさんあり、それがあって自分の指導の基盤ができたと思っています。
そんな経験と年数を重ね、余裕が出てきたこともあり、子どもの小さな変化を見つけ、個々に褒めてあげることができるようになってきました。
できる、できないではなく、その子なりに取り組んだこと、できなかったとしても少しの変化も見逃さずに、褒めてあげるようにしました。
そうすると、一生懸命取り組んだのにできなくて落ち込んでいた顔がパァッと明るい笑顔に変わるんです。そんな子どもたちの無垢な笑顔が可愛くて、仕方ありませんでした。
この調査結果を見て、インストラクター時代を思い出し、「褒める」ことの重要性を再認識した次第です。
1,000人近い子どもを見てきましたが、当時の教え子も、大きい子は今や20代後半。
小学校の先生になっている子もいますし、3児のママやライザップでトレーナーをやっている子も…みんな立派な社会人になって頑張っています。
ちなみに現在、B&G財団には平成生まれが4人おります。
私が入社した年にまだ生まれていないなんて…
日頃はジェネレーションギャップを感じることも多いですが、若いエネルギーも財団の貴重な財産です。
毎日頑張っている彼らの、個々の成長を見逃さず「褒めながら」育てていきたいと思います。
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