【B&G職員リレートーク】海に親しみを!
職員リレートーク事業課担当の坂倉です。
皆さん、「海洋スポーツ」や「海洋レクリエーション」と聞いて、どんなスポーツを思い浮かべますか?
ヨット、ダイビング、サーフィン、水上オートバイ、シーカヤック、SUP、モーターボート、海水浴、釣り、潮干狩り・・・いろいろ出てくると思います。
では、オリンピック種目で海や水辺(湖、池、河川)を使った競技と言えば、どのようなものがあるでしょうか?
世界を制覇するも認知度は・・・
一昨年、(株)日経BPコンサルティングが行った「スポーツ・オリンピック意識調査2014」によれば、31種目ある近代オリンピック競技のなかで水泳が認知度や関心度の一番高い競技に挙げられました。2位はバレーボール、3位がサッカー、そして体操、バスケットボール、テニス、柔道と続いていきますが、いくら順番を追っても海や水辺の競技は、なかなか出てきません。
やっと登場したのは27位のボートとカヌーで、25位のライフル射撃、26位のクレー射撃より低い順位でした。
また、セーリング(ヨット、ウインドサーフィン)に関しては、最下位である31位の近代五種のひとつ上、ブービー賞の30位という結果になりました。海洋センター・クラブで子供たちが慣れ親しんでいる競技なのに、その知名・興味・関心の低さには驚きました。
実際、今年6月にドイツで開催された国際ヨットレース「2016年ドイツ470級ジュニア世界選手権大会」で、岡田奎樹・木村直矢ペア(ともに大学3年生)が、日本で初となる金メダルを獲得しましたが、世間ではさほどニュースになりませんでした。
この大会では、高山大智・高柳 彬ペアも銅メダルを獲得したので、世界選手権大会の表彰台で2つの日の丸が上がる快挙となりましたが、どれだけの国民の知るところになったでしょうか・・・。2020年の東京オリンピックまであと4年。彼らの活躍に期待したいものです。
教育効果の大きい海洋レクリエーション
一方、海という大自然をフィールドに活動する、いわゆる「海洋性レクリエーション」には、さまざまな教育的効果が期待できます。B&G指導員教本を執筆いただいた酒井哲雄氏(頌栄短期大学 理事長)は、次のように提言しています。
海で活動することで・・・
① 海・自然への正しい認識と深い理解を呼び起こす。
② 安全への対応とその理解が深まる。
③ 自己達成の喜び、感動を得る。
④ 海洋学習の取り組みにより、環境保全・保護に関心・意欲を持ち、その実践者・担い手となることができる。
⑤ ルールを遵守することを自然かつ平易に体得できる。
まさに海洋性レクリエーションの体験は、未来を担う子供たちの成長には欠かせない有効な「教材」であることが理解できます。B&G財団では、このような提言に沿って実体験を伴う多角的な海洋学習の機会を多くの子供たちに提供し続けていますが、その中からヨットやカヌーのオリンピックメダリスト、ひいては優れた国のリーダーが生まれることを期待してやみません。
四周を海で囲まれた日本。競技で良し、レクリエーションでも良し・・・、子供たちには海洋性スポーツを通じてもっと海に親しみ、体験していろいろなことを学んでほしいと思います。
そのために私たちB&G財団は尽力していきますが どうぞこの夏、まずはご家族や仲間同士で気軽に海に出かけて思い切り楽しんでみてください!
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海全般何でも経験してほしい、危険だからはどんなに危険なのかを教えてからで充分!とにかく色々なマリンスポーツにちゃれんじしてください!