【B&G職員リレートーク】意思表示は大事


こんにちは!事業課の持田です。

 

今月9月12日に、位置情報を利用したスマホゲーム「ドラゴンクエストウォーク」のサービスが開始されたそうです。

 

最近こそあまり聞かなくなりましたが、3年前の2016年は、かの「ポケモンGO」がブーム。歩きながらのプレイにとどまらず、集団でのたむろ行為、侵入禁止場所への立ち入り、果ては自動車運転中のプレイによる交通事故・死亡事故まで発生していたことが記憶に残ります。

 

一応、今回の「ドラクエ」には移動中の自動モードとも呼べる機能が「歩きスマホ」「スマホ運転」対策としても実装されているとのことで、技術の進歩によって悲惨な事故が防がれることを願う限りです。先日、混雑する通勤電車内で見た「ポケモン&ドラクエ2台スマホ同時プレイ」の人を見る限り、プレイヤーの自制心にはあまり期待できないな…と思ったりもしました。

 

歩きスマホをする理由

さて、ながらスマホの人を見ていると、人にぶつかっても無言、混んでいる電車内から降りる際にも無言と、公共の場であってもパーソナルスペース堅持、他人との関連性無視!な人が多いように見受けられます。ただそういった所も、もしかすると日本人の性質である「意思表示」が割と不得意という所から来ているのかも知れません。

 

つい先日もこんなケースがありました。

渓流でSUPに乗り、岸で一息ついて上流を見ると、流れの速い浅瀬(いわゆる「ザラ瀬」)で身動きが取れなくなっている人影を発見。

“水深が膝まであるザラ瀬じゃあ、大人でもまともに立っていられないだろうに何しているのか?”と思い、西日の中のシルエットをよくよく見ると、父親らしき成人男性が、浮き輪を付けた3歳くらいの子供を支えながら流れに耐えていました。

3歳児が流れの速い川で泳げる訳はなく、流されて浮き輪から抜けてしまえば川底に沈む可能性が高いと言えます。私から見ると、重大事故発生1分前くらいの感覚。しかし男性からは助けを呼ぶ声は全く聞こえず、近くの岸にも家族・友人の姿もなし。

一瞬、川への対応力がある大人が“ワザとやっているのか?”と、我が目を疑いました。

 

 

とにかく、余りにも危険と思える状況なので、近づきながら“おーい、大丈夫?”と声を掛けてみると、男性からは“済みません”との返事あり。

これは本物だ!と判断し、私が子供を抱きかかえて歩き、男性は浮き輪を手に岸に戻り、事なきを得ました。どうやら、少し浅い上流側で入水して、流れに押されながら下流に来て動けなくなった模様。

※成人男性が何とか歩ける程度。水圧がかかっている子供を支えながらでは歩行不能になるくらいの流れです。

しかし赤の他人の私が気づいたから良かったけど、もっと早めに、大声で助けを呼べなかったものか…。

遊泳者の水難(溺死含む)がしばしば起こる場所なので、もやもやした感じが残りました。

 

 

実は、海・川のような自然では、大声での意思表示は結構大事。

他人があまりいない・人通りのある場所から遠い、海の波・川の流れ・風などの音がある、そんなフィールドで、一緒に活動する人や引率者に声がけしたり、また助けを呼んだりするには、それ相応の大声・大きな音が必要です。

 

B&G財団で行っている「水辺の安全教室」や自然体験活動でも、参加者のノリと元気の具合を見て、不足を感じた際には、“友達が溺れてる!助けて!”と全力での声出し練習をしてみます。

プールだとまだ気恥ずかしさがありますが、風や波のある海では子供たちも必死になって大声を出してくれます。この夏も海や川の二重遭難が多発しましたが、訓練経験も必要装備もない人が溺れている人を救助するのは至難。まずは事故の発生や自分に危険が迫っていることを、大声で周囲に伝えることが救助活動の第一歩と言えます。

最近ストレスが溜まっていると思う方、声に出しての意思表示がなかなかできないとお悩みの方、ひとつ、人の少ない秋の砂浜にでも行って子供や家族と大声を出してみたらどうでしょうか。とっさの時に役立つことがあるかも!?(もちろんそんな時が来ないのが一番ですが)

 

ところで、2020オリンピック東京大会まで1年を切り、観戦チケットの二次販売まで終了しましたが、大会の“華”とも言えるオープニングセレモニーのお値段30万円にはため息が出た方も多いのではないでしょうか。

不肖私も、はるか以前の大会で選手としてスタジアム内を行進した一人。

開会式には、カール・ルイスやモハメド・アリなど、名だたるアメリカ人スポーツ選手が登場し、場を盛り上げていました。

 

 

しかし何より記憶に残っているのは…当時のIOC会長サマランチ氏。

行進の最中から開会式終了まで、すぐ前にいた他競技の選手が「もう、タマランチ会長!!」(気持ちが高ぶってたまらない!というダジャレ系のおやじギャグ)を100回位連発し、20年たった現在でも「オリンピック」といえば即座にこのダジャレが脳裏に蘇ります。

耳が餃子状になった選手でしたが、一言“しつこいよ!”と言えば良かった…。

 

意思表示って大事ですね。

 

 

 


事業部 事業課 持田 雅誠

1 コメント

  1. 西日本アドバイザー 金久 博 より:

    B&G指導員は、指導員養成の中で一番に大切なものは、活動の中で開始前や活動中、活動終了後の安全確認・安否確認です。近年の沖縄の指導員養成研修でも当然、人の命の大切さを筆頭にさまざまな場面での安全を意識して活動に取り組みことを知識や技術習得の中心に据え、研修がされているものと推察いたします。海レク活動では活動ゲレンデの環境、器材の状態、気象変動の動向、風雨の強さ、気温の変化などのほか、子供たちの体調管理・確認などが常に要求されます。プール活動でも同じでしょう。指導者は、人前で、子どもたちや大人たちに向かって胸を張り、注目させる技能、ポイントを短く発言し、わかりやすく伝え、理解させ、そのうえで活動に入る。最初の導入時間帯は最も重要です。あいさつ、集合、説明、注意伝達など、そこには携帯電話はありません。紙に書いたものを使うことがありますが、基本はいたって簡単で、「言葉」です。指導者の技能のうちで大切な「人に話しかけるやさしくも、厳しくもある、言葉」です。小声で話しても伝わりません。だらだらと講義のような話をしても何なのか理解がされません。環境の変化や体調の変化、時間制約の中で瞬時に判断する指導員の技能には、決して怖がらせることでなく、大きな声で的確かつ、活動する年代等にわかりやすく話し、教え伝えることが本当に大切です。活動の中で強風で、あるいは転覆や水を飲みびっくりしてテンションが下がっている子供もいたりします。友達と無駄話ばかりして人の話を聞いていない子、みんなと同じように行わず自分のことばかりして人に迷惑をかけていることに気づかない子など、様々ですが、そこは、指導員の声が常に導いてくれるものと思います。指導員の「声」は、常に活動の中で適切に、やさしく、雰囲気を醸し出す大事な大事なものと考えます。指導員は恥ずかしいとか、考えてはいけません。人の命や安全で楽しい活動の実践、豊かな心を育むための、接続(接着)であると思います。持田課長様の人命救助。素晴らしいと考えます。このような機会に遭遇し実践された態度は全国のB&G指導員を指導する指導員として。全国でまだまだ、いざというときに大きな声で何かを伝えることができない子どもたちもたくさんいると思います。B&G海洋センター利用の子どもたちには大きな声で「あいさつや」「返事」ができる元気な子供たちが育まれていくことを心から願っています。
    大きな声で元気な自分を育てよう!などと、財団の皆様の声もお聞きしたいですね。実践あるのみ。
    また、お会いできます事楽しみにしております。 夏の南風から、秋・冬の北風に変わりつつあります。子どもたちにも風の向きと季節の変わり目、活動の中での健康管理なども大きな声で少し教えてあげることができればいいですね。 

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