【B&G職員リレートーク】余暇活動の充実が幸福度と関係する!?
職員リレートークこんにちは。総務課の岡部です。
先日、5歳の甥が久しぶりに我が家に泊まりにきたときのこと。親元を離れ、さぞ心細いだろうな、と心配する私をよそ目に「“ヒカキン”見ようよ!」とはしゃぎながら、慣れた手つきで携帯アプリを開き、動画サイトのユーチューブを見はじめた時には、時代の変化に感心するとともに、折り紙や積み木で遊んでいた自身の子供時代を反芻しながら、何となく末恐ろしい気持ちになりました。
甥に訊ねてみると、同級生である他の保育園のお友達にも、ユーチューバーのヒカキンは非常に人気だそうで、5歳の子供たちが集まって「ユウチュバ」の話をするのは、きっと可愛らしいだろうなと想像してクスッと笑ってしまいました。
子供の余暇活動参加率
~男子は TV ゲーム、女子は遊園地が人気~
余暇の過ごし方について調査したランキング“レジャー白書2017”によると、5~14 歳の子供を対象とした余暇活動ランキングの首位となったのは「トランプ、オセロ、カルタ、花札など」で、次いで「テレビゲーム」「遊園地」「動物園、植物園、水族館、博物館」「国内観光旅行」などとなっています。
15~19 歳になると男女差は顕著に表れ、男子は「テレビゲーム」「映画」「ジョギング、マラソン」が上位を占めるようになるのに対し、女子はトップ 2 が「SNS、ツイッターなどのデジタルコミュニケーション」「カラオケ」です。
一方で、大人はというと、「国内観光旅行」が6 年連続の首位となっています。上位種目に大きな変動はありませんが、3 位の「読書」、10 位の「ウィンドウショッピング」、12 位の「温浴施設(健康ランド、クアハウス、スーパー銭湯等)」等が、前年度に比べて順位を上げています。
私はというと、基本的に週末はアクティブに活動したい方ですが、たまには誰にも邪魔をされず、昼寝をしたり、だらだらとテレビを見たりするのも、悪くはないですよね。
しかし、自分はいつも後者だな、と思った方には耳が痛い調査結果をお伝えしたいと思います。
余暇時間の身体活動が幸福度に影響する?!
カナダ公衆衛生庁の研究者らが行なった「身体活動」と「幸福度」の調査研究結果によると、「余暇にはあまり身体を動かしていない」と答えた人たちは、その2年後のフォロー調査段階で「自分が不幸である」と感じる割合が増加したそうです。比較的、身体をよく動かしている人に比べ約1.5倍の人が、幸福度が落ちていると感じていたのです。
上記の結果を踏まえて、さとうクリニック内科の佐藤医師は次のようにまとめています。
・余暇時間の身体活動は数年後の幸福度と相関があった
・不活動であった者の幸福度は2年後の時点で活動性を維持していた者の半分だった。
・活動的になった者に比べて不活動のままだった者の方が幸福度は落ちていた。
・不活動になった者は2年後の幸福度も落ちていた。
さらに人々の身体に装着したセンサーで得られる膨大なデータを分析することで、人間の様々な行動のなかに、今まで全く知られていなかった法則性があることがあきらかになり、人は幸福度が高くなるとよく動くようになるということも判明しています。つまりは人の内面にある幸福度の高まりが、実は身体活動量の増加として外側にも表出されており、個人個人の身体活動が増加すると組織全体としての業績や生産性までも向上するということも分かっています。
子供の余暇活動の充実の手助けになりたい
余暇の過ごし方は多様化し、単身者と子育て世代でも大きな変化があると思いますが、子供の余暇活動はきっと親の影響が大きいでしょう。
スマホ育児への否定的な意見は多いですが、甥がユウチューバーに夢中なように(笑)日頃から自分を犠牲にして一生懸命に子育てする人々の支えに少しでもなるなら、便利なスマホやタブレットを育児の救世主にするのも悪くないと感じます。しかし、子供たちが余暇の大半を動画やテレビ、ゲームをして過ごすのではなく、目いっぱい身体を動かしながら過ごせるようサポートしてあげるのも親の務めではないでしょうか。
そんな余暇活動の充実に、B&G財団が行なうヨットやカヌー、水泳教室など様々なイベントの機会が少しでも役に立てば、と思っています。
ちなみに甥は次の日、家族で潮干狩りに行き、目いっぱい身体を動かしたそうです。